出版社内容情報
染谷の一人娘のいまりは、辰巳芸者をやめて父の稼業を継ぐ決意を固める。染谷の下で日々きびしい修業に明け暮れるいまりだが……。一方、いまりの兄・勘四郎は己の生きる目的を探しあぐねていた。季節ごとの江戸情緒も巧みに織り込まれた、好評シリーズ第3弾。
内容説明
“ツボ師”の異名を持つ鍼灸師・染谷の凄腕が、ますます冴えわたる!父・染谷に弟子入りした娘いまりを嗅ぎまわる渡世人たちの正体は?戯作者を目指す長男・勘四郎の元へは破格の縁談が持ち込まれるが…!?
著者等紹介
山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948年高知県生まれ。作家。東京都立世田谷工業高校電子科卒業。さまざまな職を経て、97年に「蒼龍」で第七十七回オール讀物新人賞を受賞。2002年に『あかね空』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紗世
17
時代小説。前作、立夏の氷菓子は断念しましたが、こちらは読み切りました。でもやっぱ、うーん、私にはあわなかった。2024/01/20
wasabi
14
このたびは染谷先生の「たすけ鍼」炸裂というより、息・勘四郎と娘・いまりのもどかしい縁結びがお話の中心でございました。なにせあの先生と太郎さんのお子様たちですのでねぇ、そりゃあ聡いことは言うに及ばずですよ。ところが、恋沙汰となると多少は抜けてた方がよろしいようで。おもんばかるばかりでは好機を失する。検番の女将の信条、いいじゃないですか。「いつまでも、あると思うな親とカネ。ないと思うな、えにしと災難」私ほどの年にもなりますと、えにしについては「あると思うな」に分類されますな。さて、続刊で両人の行く末はいかに。2024/02/16
りょうこババ
2
シリーズ物だったのね。2024/01/19
ハマのプー
1
主人公の長女、長男のサイドストーリーかな。人情話のほっこり成分は薄まったものの、人の良さってこういうのだよねという感じで楽しめます。背筋を伸ばしてくれるお話です。2024/04/05
檸檬
1
みんないい人。2024/02/17