光文社古典新訳文庫<br> ワーニャ伯父さん/三人姉妹

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光文社古典新訳文庫
ワーニャ伯父さん/三人姉妹

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  • サイズ 文庫判/ページ数 359p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784334751876
  • NDC分類 982
  • Cコード C0197

内容説明

若い姪と二人、都会暮らしの教授に仕送りしてきた生活。だが教授は…。棒に振った人生への後悔の念にさいなまれる「ワーニャ伯父さん」。モスクワへの帰郷を夢見ながら、次第に出口のない現実に追い込まれていく「三人姉妹」。生きていくことの悲劇を描いたチェーホフの傑作戯曲二編。

著者等紹介

チェーホフ,アントン・パーヴロヴィチ[チェーホフ,アントンパーヴロヴィチ][Чехов,А.П.]
1860‐1904。ロシアの作家。南ロシアのタガンローグ生まれ。モスクワ大学医学部入学と同時に新聞・雑誌への執筆活動を始め、生涯に600編にのぼる作品を残した。ロシア文学伝統の長編と決別し、すぐれた短編に新境地を開いた。晩年には戯曲に力を注ぎ、『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』の4作品は世界的な名作として知られる

浦雅春[ウラマサハル]
1948年生まれ。東京大学教授。チェーホフを中心としたロシア文学、ロシア・アヴァンギャルド芸術の研究を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

86
映画・小説「ドライブ・マイ・カー」でチェーホフ『ワーニャ伯父さん』が出てきたので、『三人姉妹』とともに読む。村上春樹「女のいない男たち」に通底するのは、中年の人生の憂鬱であった。ワーニャがセレブリャコフに拳銃を発砲するのも、三人姉妹のクルイギンが妻マーシャとヴェルシーニンとのキスを見ないフリをしてやり過ごすのも、「真実はどんなものであれ恐ろしくはないの。いちばん恐ろしいのはそれを知らないでいることよ」とエレーナの言う台詞に集約されている。チェーホフの非情さを、中年の人生に見る戯曲2篇。堪能しました。2021/08/22

kazi

33
もちろん私はドライブ・マイ・カーに触発されて読んだ口です(^^; これは活字で読むだけだったら、受ける印象ぜんぜん違ってたと思う。やっぱり戯曲は人が演じてる姿を観なあかんな。ドライブ・マイ・カーでのワーニャ伯父さんを演じる個々のシーンを観ずに、活字だけ読んでたら「昔はこんなに悲惨な時代もありました~。ひたすら悲惨」みたいに、自分とは全く関係ない話として受け取って、心に残るものもなかったと思う。ワーニャ伯父さん、絶望だ失望だっていうけど、あなたのそばにはソーニャがいて優しい言葉をかけてくれるじゃないか・・。2021/09/08

ぺったらぺたら子 

31
『ワーニャ』の森の再生のテーマは、エコロジーという発想が根付いた今ならさほど奇異では無いが、未来の為に植林するアーストロフは、当時はもっと酔狂な「変人」として受け取られる様に設定されているのではないだろうか。森をだいなしにする仕組みは人間をだいなしにするのだ。過去と未来を繋ぐものとして今を捉えた時、個は切り離されたものではなく、生の意味はそこにある。それがどんなに理不尽な苦しみの日々であっても。人は歴史的にしか存在せず、大きな生命の流れを区切った一部分なのだ。最後はまたしてもソーニャに泣かされてしまった。2021/05/23

コジ

29
★★★☆☆ ロシア文学の黄金期の終焉後に文壇に登場したチェーホフの戯曲。「ワーニャ伯父さん」は世知辛く、解説で著者の作品を「中年文学」と説く理由が納得できる。もしも、これを少年/青年期に読んでいたら、多分まったく理解できなかったかもしれない。「三姉妹」は、バタバタとした感じに馴染めずにいるうちに終わってしまった印象で、いずれ、そういうものだと念頭において再読し、その際に改めて感想を纏めたいと思う。2019/07/31

巨峰

26
踏みにじられた人たちを描いた戯曲。戯曲というからには舞台で上演したとおもうのだけど、ロシアの人はこんな地味で悲痛な演劇を見ていたのだろうか。まぁ、いってみれば、ロシア版橋田寿賀子?2009/08/14

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