出版社内容情報
印象派の代表的な画家の一人、クロード・モネ(1840-1926)は、風の動き、時の移り変わりを、独自の技法で描いた作品を数多く残した。晩年には、同じ場所やテーマを異なる角度、異なる時間、異なる季節を通して描き、「連作」として発表して話題を呼ぶ。1874年の第1回印象派展から150年の節目を迎えることを記念し、〈睡蓮〉〈積みわら〉など国内外のモネの代表作75点(※)が一堂に会す美術展が実現した。今度の美術展では、モネの代名詞として日本でも広く親しまれている連作に焦点を当てながら、時間と光とのたゆまぬ対話を続けた画家の生涯を辿る。来日作品の鑑賞ポイントを、印象派の誕生の物語を含めて、初心者にも分かりやすく解説する。また、86年と長寿だったモネの波乱の人生についても解説していく。上野の森美術館にて2023年10月20日~2024年1月28日まで開催決定! さらに大阪中之島美術館でも、2024年2月10日~2024年5月6日まで巡回が決定!※東京展と大阪展とでは出品作品が一部異なります
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
168
クロード・モネの絵は好きですが、初心者です。そんな私に丁度良い感じのガイドブックでした。1874年の第1回印象派展から150年記念で美術展が開催されています。 https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=244592023/10/30
ちーちゃん
20
よかった✨文章も絵もたっぷり☆2023.10刊行 展覧会『モネ連作の情景』のときのガイド本だった。モネの人生をたどりつつ…変わっていった色彩に心の内にも思いを馳せる構成。産業革命で石炭の副産物として黒のインクや染料ができ…🇫🇷19世紀パリでは黒が大流行、印象派にも影響。初期作品ではモネも黒を使っていた…それでも光の特性を表現(モネにはかなわない、彼は黒でもって光をつくる)と言われたそう。その後、自然光の中に黒は存在しないと気づき…黒でなく深緑や青緑などになっていく。くぅ〜ロンドンの霧の連作観たいよー♡2025/04/06
量甘
8
『モネ 連作の情景』展を再び。モネの生涯をたどりながら「連作」に至るまでの課程を紹介している。同じ風景でも季節や時間によって全く違ったものに見えてくる。光彩が際立ち水面が美しかった。2024/01/28
チロル
6
祖母宅本。現在から2024年5月6日まで「モネ 連作の情景」展が大阪中之島美術館で開催中。「睡蓮」の絵で有名なモネ。彼の生涯や性格などに少し触れることが出来て、絵画に対して、とてもストイックな人だったのかな?と思いました。本書に小さく載っている作品、『ルーブル河岸』(1867年頃) 遠目??で見る感覚と変わりないと思いますが 初め 写真だと思い込んでいました。また 水面の表現が素晴らしいとフォトグラファー小林修さんが語っていて 小林さんの『三四郎池』の写真がモネの絵の技法に似ていて… 凄い!と思いました。2024/03/06
takakomama
6
「モネ 連作の情景展」の復習。やっぱり、モネが一番好きです。2023/12/08