出版社内容情報
「未来への期待を込めて、本書のタイトルを撰しました」内田樹
僕はゲラを通読してみて「悲観的な話が多いけれど、それほど気持ちが暗くもならない」という印象を持ちました。日本の現状がかなり悲惨なものであることは間違いありません。
国際社会におけるプレゼンスも、経済力も、文化的発信力も、あきらかに低下しつつある。これはどんな指標を見ても明らかです。
でも、これがシステムの全面的な壊死なのかというと、そうでもないような気がします。
「日の当たる場所」はかなり悲惨な状況ですけれども、「日の当たらない場所」ではもう新しい活動が始まっているように思えるからです。
すでに歴史は「次のステージ」に入っている。(「あとがき」より)
★切れ味鋭い名コラムを一気読み!
ウチダ先生はコラムを書く時、「この文章は今から10年後でもリーダブルだろうか」と自問しながら書いている。連日塗り替えられる時事問題をどれだけの人が記憶しているか?「AERA」好評連載書籍化第3弾!コロナ、東京五輪、旧統一教会問題、安倍氏国葬など。103本収録。
内容説明
ウチダ先生、72歳の境地。「AERA」好評連載、書籍化第3弾!
目次
第1章 骨身にしみる教訓
第2章 「よりましな未来」が語れなくなった時代
第3章 パンデミックと東京五輪
第4章 「負のスパイラル」に入った政治と日本社会
第5章 米国と中国、漂流する世界
第6章 成熟しない日本の教育
第7章 映画とドラマが内包する豊饒
著者等紹介
内田樹[ウチダタツル]
武道家、思想家。1950年、東京都生まれ。神戸女学院大学名誉教授、昭和大学理事。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。『私家版・ユダヤ文化論』(第6回小林秀雄賞)、『日本辺境論』(第3回新書大賞)、執筆活動全般について第3回伊丹十三賞。2011年に哲学と武道研究のための私塾「凱風館」開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
tamami
Twakiz
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