出版社内容情報
動物と会話できる医者のドリトル先生と助手のスタビンズ少年は、英国の調査船がガラパゴス諸島向かうと聞き、島の大自然が英国に寄って荒らされるのを防ぐべく、先生たちは手作りの気球でガラパゴスを目指す。だが気球は墜落して不時着し――。本家「ドリトル先生」シリーズの世界観やキャラクターを土台に紡がれる、完全オリジナルストーリー。奇想天外で楽しい冒険物語にして、10歳の少年スタビンズくんが、自然や社会を知っていく成長物語。生物学者・福岡ハカセが科学の知識はもちろん歴史、文化などもストーリーに巧みに織り込んでおり、楽しく読みながら自然と多くのことが学べ、読者の好奇心を広げてくれる一冊でもあります。
内容説明
本家ドリトル先生シリーズへの敬意をこめてつづる、完全オリジナルストーリー!動物と話ができるドリトル先生とスタビンズくんは、南米・ガラパゴス諸島の大自然がピンチだと知る。ガラパゴスを守るため先生たちは手作りの気球で出発!しかし旅のとちゅうで大嵐がやってきて…!?生物学者・福岡ハカセだからこそ書けた!自然科学をはじめ、歴史、文化などが楽しく織りこまれ、好奇心が育ってゆく一冊。小学校5年生から大人まで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
84
生物学者の福岡先生による新しいドリトル先生の物語です。朝日新聞に週1回連載されていたものを1冊にして読ませてくれます。本家のドリトル先生に出てくる動物たちもいてそれに負けない面白い物語に仕上がっています。もともと福岡先生は航海記を新訳されていてそれに飽き足らないでこのような物語をつくられたのだと思います。最新の技術的なことも入れられてわかりやすい語り言葉(福岡先生そっくり)で説明されています。2022/09/27
NAO
61
この春まで朝日新聞に連載されていた、博物学者福岡伸一による、新しいドリトル先生の冒険譚。南米調査船ビーグル号の出帆を知ったドリトル先生が、ガラパゴス諸島を救うため先回りしていろいろ画策するという冒険物語。希ガスを始めとしてドリトル先生が繰り出す科学知識の豊富さ、それを使っての奇抜なカラクリ。また、コウモリやネズミなど、普段はあまり注目を浴びない動物たちが活躍するのもいい。かなり専門的なことも記されているので、ちょっと読みづらいところもあるのだが、これを機に科学にはまる人もいるだろう。2022/08/17
Die-Go
49
図書館本。ヒュー・ロフティングによる名児童書が福岡伸一氏の手によって新たに紡がれる。今回の冒険は、ガラパゴス諸島を乗っ取ろうとするイギリス政府に先駆け、ドリトル先生が知識と知略を縦横無尽に巡らせ国の元首を動かしてまでガラパゴ諸島の自然を守り抜きます。さて、その方法はいかに。昔読みふけったドリトル先生シリーズを懐かしく思い出しました。 また読みたくなったな。★★★★☆2022/10/11
Roko
25
この物語を書いたのは、生物学者の福岡真一先生です。ドリトル先生を愛する気持ち、リスペクトする気持ちに溢れた、とても楽しい物語です。 地球の自然を破壊するのは、無知で欲深い人間なのだということをドリトル先生はよくわかってらして、だからこそ、その欲をうまく利用してガラパゴスを守ろうと活躍する物語を、ワクワクしながら読みました。 やっぱりドリトル先生ってステキだわ~、そして、いつも先生と一緒に旅することができるスタビンズくんが羨ましいなぁ。2022/10/27
Sakie
16
愛だなあ。福岡センセが好きなものをいっぱいに詰め込んだ物語。ドリトル先生とスタビンズ君たち、センスオブワンダーの数々、フェルメールとレーウェンフック、それに念願のガラパゴス諸島でのエピソードももちろんてんこ盛りだ。伝説のナチュラリスト、ダーウィンさんも出てきちゃうもんね。自然の不思議もいくつも出てきているので、興味を持って自然科学を志す子供がここから現れたら素敵だな。ガラパゴス諸島での活動はごく一部だけど、そこまでが大冒険だったし、その後もアッと驚く大冒険。ゾウガメを撫でたら10ペソのところが好き。2023/12/22
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