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出版社内容情報
東日本大震災で家族を亡くした子どもたちが書いた震災や喪失の体験をまとめた作文集。過去の記録だけではなく10~25歳に成長した彼らの書き下ろし作文やインタビューも加え、10年の間に起こった考え方や心の変化にも迫る。(プロフィール)あしなが育英会(あしながいくえいかい)病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもたちや、障がいなどで親が十分に働けない家庭の子どもたちを、奨学金、教育支援、心のケアで支える民間非営利団体。自らも事故で家族を亡くした玉井義臣と岡嶋信治が始めた「あしなが運動」を原点に、全国の寄付者「あしながさん」に支えられ、国内外で遺児支援活動を続けている。
内容説明
病気や災害、自死などで親を亡くした遺児の進学を支えているあしなが育英会。経済的な支援だけではなく、深い傷を負った子どもたちの心のケアにも力を入れてきた。本書は、東日本大震災遺児たちがケアプログラムの一環として綴った10年分の作文を中心に、手記やインタビュー、手紙をまとめた作文集だ。子どもたちの素直な言葉の数々から、彼らが何に悩み、傷つき、力を得て、前を向き歩んできたのか、心の軌跡をたどる。
目次
第1章 津波が来るなんて―「あの日」の作文(こんなふうにくさった人は父じゃない;3月10日までは、いい日だったね。 ほか)
第2章 ママがいてほしいとき―「その後」の作文(「あなたのことを思っていたんだよ」/水びたしの町;家族の前でも泣かない/自分の道を切り開いていく ほか)
第3章 歩き出す準備は整った―「10年間」のインタビュー(大野康太;高橋さつき ほか)
第4章 人生を好きでいたい―「これから」の手記(死をもって生を想う;太陽のような父を亡くして ほか)
第5章 てんごくのパパへ、ママへ―「ありがとう」の手紙(おとうさんへ;東日本大しんさいでなくなったパパへ 大すきなパパのむすめより ほか)