ディス・イズ・ザ・デイ

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  • サイズ B6判/ページ数 366p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022515483
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

【文学/日本文学小説】サッカー22チームの22人のファンたちは、それぞれの思いを抱いて2部リーグ最終試合の「その日」に向かう。職場の人間関係に悩む会社員、別々のチームを応援することになった家族、十数年ぶりに再会した祖母と孫など普通の人々のかけがえのない喜びを、サッカーを通して鮮やかに描き出す連作短編集。

津村記久子[ツムラキクコ]
著・文・その他

内容説明

好きなものが、どんな時も自分たちを支えてくれる。22のチーム、22の人生。

著者等紹介

津村記久子[ツムラキクコ]
1978年大阪府生まれ。2008年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、09年「ポトスライムの舟」で芥川賞、11年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、13年「給水塔と亀」で川端康成文学賞、16年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、17年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ウッディ

263
家族共通の娯楽として、理由を告げず去った恋人を探すため、引きこもりの姪を外に連れ出すため、弟に母の死を忘れさせるため・・色んな理由でサッカースタジアムに足を運ぶ人たち、J2を応援し、チームの勝敗、残留と昇格に一喜一憂する人たちを描いた人間ドラマ。架空のJ2チームのエンブレムまで用意する芸の細かさ、それ以上に心がほっこりする物語が面白かったです。応援できるものを見つけ、青空の下グルメを楽しみながら、大声で声援を送る。辛いことがあっても、シンプルに人間らしく生きるすばらしさを教えてくれた一冊でした。2019/01/28

kou

243
それぞれのチームにはファンやサポーターが居て、その人達一人一人に違った人生があり・・・そして、どの話も、とても心に残った。こんな風に、一喜一憂できる事があるのは幸せな事だと思う。今度、地元のJ2チームの試合観戦に行ってみようかなぁ。2019/07/10

なゆ

224
しみじみと楽しい!日常のなかに、こうやって何かに熱くなれる瞬間があるって、羨ましい。Jリーグの中でもJ2のあっち側とこっち側で応援する人々の、緊張感や安堵や落胆やモヤモヤなどなど。そのピークであるところの、残留争いや昇格降格がかかった最終節に焦点をあてて描き出すとこが、さすがだなぁ。仲間とワーッと騒ぐんじゃなく、いろんな思いを抱えて一人で来たり、連れが楽しめてるか心配したり、そしてスタグルはちゃっかり楽しむという、絶妙なスタンスがいい。10話、11話がなんか、ちょいスタジアムの奇跡ぽくてよかった〜。2018/07/05

sayan

218
毎週金曜日の夕刊(朝日新聞)に連載された短編ストーリー。J2というプロのサッカーチームを軸に、様々な人間模様が描かれている点が魅力的。第9章のおばあちゃんの好きな選手は、山本幸久ばりの日常生活視点で、孫、離婚した父方の祖母との微妙な距離感、ぶっきらぼうなやりとりのなかにお互いへの気遣いが描かれた内容がいい。いま、実際のJリーグでひいきチームの昇格・降格に一喜一憂できるほど熱心ではない。が、Jリーグ創設時にランドセル背負ってサッカーボールを蹴っていた身としては、あのカーニバルチックな熱い雰囲気を思い出した。2018/11/24

いつでも母さん

216
丁度この本を読みながら、W杯日本チームの帰国の様子をTVで観た。J2の22のチームサポーターのその日を描く連作短編11話。面白かった。地域の中に、生活の中に自然にあるんだ。そんな思いがチームを支えてる。J1も日本代表もレベルは違えども同じだと思う。贔屓の引き倒しにならぬように!これはサッカーを愛するすべての人の日常だが、他のスポーツを愛する人々の話でもあると思う。見開きのチーム名とエンブレムも楽しい。2018/07/06

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