著者等紹介
ノリタケユキコ[ノリタケユキコ]
1989年、愛知県生まれ。パリを拠点とする日本人イラストレーター、アーティスト。2018年、パリのエコール・ド・コンテのイラストレーション学科を卒業
椎名かおる[シイナカオル]
訳書に、アントワネット・ポーティス作『まって』(日本絵本賞翻訳絵本賞:あすなろ書房)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どあら
39
図書館で借りて読了。色々考えながら読む。私はプールができる前の段階で止めといて住みたいな。2021/11/29
ヒラP@ehon.gohon
30
絵は美しいけれど、痛烈なアンチメッセージを秘めた絵本です。 二人の青年がカヤックで辿り着いた楽園で出会った女性は、自然と動物たちを愛していたはずです。 でも青年はそれぞれに家を思い描きます。 黒い髪の青年とは仲良くできたようですが、銀髪の青年からは逃げ去ります。 そして、対極的な開発が描かれています。 自然の中のくつろぎより、便利なリゾート地を好んでしまう自分には心痛いのですが、都市化されてしまったら楽園はなくなってしまいますね。2021/08/16
高宮朱雀
22
大人向けの絵本だけど、だからこそ小さな子には色々な発想が生まれそうと思った一冊。 楽園という一つのキーワードでも、自然と共存するスタイルを選ぶか、自分の目的に合わせてカスタマイズするかで周囲の様子や人の動きや移り変わりが見て取れる。どちらが正しい訳ではなく、カスタムされた側に共感したからと言って、それで問題意識が欠如して居るという訳でもない。だが、一つの問題提起として示す方法としては、シンプルにテーマを突いて比較して居るのだから秀逸だ。ここから何かを学ぶのか否かは人間の今後次第だと感じさせられる。2024/12/15
Cinejazz
22
パリを拠点に活躍する日本人イラストレ-タ-、アーティスト<ノリタケ・ユキコ>さんの、何度もページを繰っては思案する、不思議な絵本。・・・この絵本のお話しは、カヤックに乗って島に上陸した二人の少年の絵が描かれた裏表紙と表紙から始まっている。 二人は、理想の家づくりを始める。 ひとりは、森と調和した家を。 もうひとりは森を開発し、都会的な家を。 そして1年がめぐり・・・。二人の少年には、赤毛の少女が同伴している。 様相が全く同じ少女が描かれた、惑わかされる美麗な絵本。🚤🌳🏠2023/12/03
なななお
22
本当に、にんげんはいいものかしら…深く考えてしまう。海の向こうからやって来た男(左)と男(右)。男(左)は自分の家の分だけ木を伐り、家を建てる。男(右)は木を伐採し重機で整地後、家を建てる。森で静かに暮らしていた少女は、男(左)と暮らし、移ろう四季の美しさや動物達と共に生活する。男(右)と出会った時は伐採中だったので逃げ出してしまう。人間の描く楽園は人に依り違う。しかし動物達の思い描く楽園は、同じではないだろうか。それは神の視点で見る地球にとっても、同じではないだろうか。にんげんはいいものかしら…2021/10/16
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