漂流するトモダチ―アメリカの被ばく裁判

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漂流するトモダチ―アメリカの被ばく裁判

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022515100
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

出版社内容情報

2011年3月11日の東日本大震災と福島第一原発事故から6年。救援活動「トモダチ作戦」に従事した米兵は今、放射線被曝の影響とみられる病で苦しみ、現時点で死者は8人にのぼる。恐るべき実態を追った日米ジャーナリストによる最新報告。

内容説明

東日本大震災から七年。称賛されたトモダチ作戦の裏で、従事した兵士たちは白血病など様々な病を発症していた。恐るべき被害の補償を求め、元兵士らが提訴。現在、原告数は四〇〇人以上にのぼる。誰が、何を隠そうとしているのか―日米のジャーナリストが被ばくの真実を追った。

目次

プロローグ 「トモダチ作戦」もうひとつのフクシマ
第1章 置き去りにされたトモダチを追って
第2章 トモダチの肉声 インタビュー1
第3章 小泉純一郎元首相との面会
第4章 被ばくの実態
第5章 トモダチの叫び インタビュー2
第6章 トモダチ裁判の針路
エピローグ 炭鉱のカナリア

著者等紹介

田井中雅人[タイナカマサト] [Tsujimoto,Aimee L.]
朝日新聞・核と人類取材センター記者。横須賀支局、外報部などを経て、2007年から10年カイロ特派員。アメリカ軍空母に同乗取材し、インド洋での海上自衛隊からの対テロ戦争用の給油が対イラク戦争に目的外使用された疑惑を報じる。国際報道部デスクを経て、2012年度フルブライト・ジャーナリスト(米ハーバード大客員研究員)

ツジモト,エィミ[ツジモト,エィミ]
フリーランス国際ジャーナリスト。アメリカ・ワシントン州出身。アイルランド、ニュージーランド、オーストラリア、日本に在住し、日系人移民の歴史や捕虜問題を始め現代史に関する記事を多数発表してきた。近年はアメリカの政治・外交やトモダチ作戦訴訟についての記事を日米の雑誌などに寄稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

36
東日本大地震に救援に来たはずの米軍が福島沖で被爆し死亡者も出ているという。疑念を持ちながら読みだしたが、偶然艦内の軍人が病気を発症したのでなく、福島第1原発から被曝をしたと強く感じた。原告の多くは原子力空母ロナルドレーガン、乗組員5千人のうちの400人程。17年末までに9名が死亡している。多くが若く甲板かその側にいた人達。原告の被爆者へのインタビュー、トモダチ作戦の様子、放射性プルーム(帯状の雲でこれが影響大)に覆われた事。小泉元首相がサンディエゴに渡り、被爆者から聴取した様子などを記述。続く→2019/08/02

おかむら

34
脱原発の小泉元首相がトモダチ作戦で被爆した(とされる)米軍兵士と会って会見したニュースは見た覚えがあります。震災時に支援活動をしたアメリカの空母の乗組員がその後様々な被曝症状に見舞われて、死者9名も出てるとは、そして東電を訴えて裁判してるとは!もちろん東電は否定。そして米国防省も被爆を否定。 こういうニュースはなぜかあまり報道されないなー。そして不思議なのは同じような支援していた日本の自衛隊とか警察とかにはそういう被曝の被害を聞かないことです。なにか国家がらみの大きな隠蔽があるのかと疑ってしまうわ。2018/04/02

James Hayashi

23
診療した医師たちはお達しでももらっていたのであろうか?放射能汚染が見られることを誰も認めない。また、兵士は軍を訴えることを許されていないことを考えると、結果は言わずと知れたこと。従属関係のような日米同盟を考えると、波風を立ててほしくないこともあるだろう。どの国でも政府など信じてはいけない。再読。2021/02/10

DEE

7
福島の原発事故で活躍してくれたアメリカ海軍の兵士たち。 この本には「トモダチ作戦」と名付けられたこの作戦の後日談と、ひた隠しにされている不都合な事実が書かれている。 戦艦上で被爆しながらもそのことに気付かず、あるいは知らされず、ただ「水を使うな」「服を脱げ」「隙間を埋めろ」という指示に意味も分からぬまま従った兵士。 その先に待っていたのは白血病や原因不明の痛み、脱力感、そして二度と健康には戻れない体。 ヨウ素を貰ったことにしろと脅された兵士もいたという衝撃の事実。 まだまだ全容解明には程遠い。2018/07/15

くれの

7
人道的支援という任務を完遂するには彼らの生命は蔑ろにされても仕方がない。トモダチを救わなければ両国は互いに多大な金銭的損失を被るから。誰がなぜこの重大な事実を秘匿しているのかと勘ぐってしまう記事でした。2018/04/27

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