オーバーロードの街

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  • サイズ B6判/ページ数 528p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022514882
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

パワーローダーによる無差別殺人が続発。鎮圧に向かった軍隊の動力甲冑も暴走し互いに殺し合いを始めた。やがて世界同時多発でネット環境が破壊され、電子データも蒸発、金融システムも崩壊した。人類滅亡の予兆なのか? 黙示録的大長編小説。

内容説明

弱者排除主義や社会的怨嗟を動機とした犯罪が多発する、階級制が顕在化した近未来―。日常生活で使用されているパワーローダーによる無差別殺人が発生、鎮圧に向かった警察や軍隊のパワードスーツも暴走し互いに殺し合いを始めた…。世界同時多発でネット環境が破壊され、電子データが蒸発、金融システムも崩壊した。これは人類滅亡の予兆なのか?人類を破滅に導こうとしている敵は、“地球の意思”そのものなのか?SF界の第一人者が世に問う黙示録的大長編小説!

著者等紹介

神林長平[カンバヤシチョウヘイ]
1953年、新潟市生まれ。作家。79年、短編「狐と踊れ」でデビュー後、SFを中心に執筆を続け、多数の作品を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

80
パワーアシスト・スーツ、パスカル、ナノマシン、人を覇者ではなく、餌と見なす動物たち、仮想現実によるイタコ効果とサーヴァント化、ガイア理論、文明崩壊、ゾンビとてんこ盛り。しかし、それらの媒体となっているのが母娘喧嘩というのがなんと・・・。まあ、娘を母である自分の代替とすることに対し、「私は私」と言えたので良かったじゃない。個人的に「筋肉的な力が劣っているというだけで、なんども男に悔しい思いをさせられてきた」という一文に物凄く、共感2018/06/06

はじめさん

28
近未来・電脳制御の高級住宅地。毒母の支配から逃げ出した少女の端末に現れた、オーバーロードを名乗るAI。場面転換、介護施設で患者を楽々お姫様抱っこ等で使用されるパワードスーツが介護士の意思に反して暴走する事案。馘首された介護士が件の毒母に雇われる。介護士の事件の裏にネット上で「地球の意思」を名乗る者の書き込み。点と点が結びついた時、高級住宅地ではパワードスーツ装着者が一般人虐殺無双。街は閉鎖され、軍部出動一触即発。人類を凌駕したAIが君臨。人類に待つのは統治か淘汰か。敵は械属(かいぞく)(H29/296)2017/11/12

CCC

9
どうにも既視感のあるアイディアの寄せ集めな感じがして、新鮮味がなかったのが残念。世界レベルの文明崩壊話なはずだけど、スケール感もあまりないし。まあ親子の話が本筋なのだろうが、それも個人的にはきれいに収めすぎな気がした。面白そうな要素は節々にあったけれど、読み終えてみると手応えがなかったというか、どこかにもう一歩踏み込んだ尖った要素が欲しかった、という感想に。2018/02/03

Ai

8
非常に読むのがしんどかった。あらすじを読んだとき、その壮大な世界観に魅かれ、手を取ったのに。理由はきっと、人物たちの会話ですべて済まされてしまっているから。しかも、抽象的に。方法としては理解できるけど、まったくおもしろくない。2023/05/29

本の蟲

8
そうそう、こういうのでいいんだよ。神林作品に通じる哲学的、形而上学的な思想が裏側に垣間見えるものの、エンタメに振りきった近未来SF。日常に溶け込んだパワーローダーの暴走と無差別殺人。全世界金融データの消失と社会の崩壊。ネットに書き込まれた≪地球の意思≫は何者で目的はなんなのか? 母娘関係と地球規模の災害が同時進行する黙示録的作品。発端の物語としては一応の決着はみたものの、まだまだ謎は残されているし、次作「レームダックの村」をなるべく早く読まねば。2020/02/09

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