出版社内容情報
織田家に仕える儒者の甫庵は移り変わる天下人を間近に見ては無情な乱世に苦悩していた。時は流れ、甫庵はある企みをもって信長、秀吉の評伝を記し始め──。人が持つべき「仁」の精神を生涯かけて世に広めんとした実在の儒学者の姿を真摯に描く。
内容説明
孟子の訓えを信じる儒者の小瀬甫庵は、戦国の変転の中、主君、親友を失いながらも生き抜き、やがて信長、秀吉の評伝である「信長記」「太閤記」を書き始める。甫庵が著した物語に込めた思いは、後世に何を届けたのか。
著者等紹介
志野靖史[シノヤスシ]
1971年、石川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。在学時に漫画家デビュー。2015年に『信長の肖像』で朝日時代小説大賞を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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