出版社内容情報
「我々が攻撃されたら米国は守ってくれるのか」。尖閣をめぐり中国との火種くすぶる日本には重大な問題だ。尖閣リスクは日中間だけでなく米国まで広がる。2012年国有化の舞台裏から今後の危機予測まで取材メモで迫る国際ノンフィクション。
内容説明
「自国第一主義」に転換したアメリカ、軍備増強・海洋進出の著しい中国。「米中衝突」シナリオの深層と日本の行方を朝日新聞記者が探る。米側数千枚の公文書や肉声の録音テープにあたり、交渉当事者への取材で描く国際ノンフィクション!
目次
第1章 アメリカ・ファーストの大統領
第2章 国有化日米の舞台裏
第3章 国有化の波紋
第4章 沖縄返還と尖閣
第5章 ニクソンの決断
第6章 揺れる対中政策
第7章 超大国の行方
最終章 アメリカは尖閣を守るか
著者等紹介
大島隆[オオシマタカシ]
朝日新聞GLOBE副編集長。1972年生まれ。早稲田大学商学部卒業、ハーバード大学ケネディ行政大学院修了。同大ニーマン・フェロー。朝日新聞政治部、国際報道部で日本政治や外交政策、国際情勢を取材。2012年から15年までワシントン特派員、同年から16年まで国際報道部次長(北米担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akio Kudo
1
★★ ちょっと具体性に乏しいことは否めない2019/08/16
KJ.O
0
2012年9月、日本政府が尖閣諸島の国有化を閣議決定後、日中間では急速に緊張感が高まり、今もくすぶり続ける。尖閣帰属問題は1972年の沖縄返還まで遡る。二次世界大戦後、アメリカは尖閣諸島を沖縄の一部として占拠した。しかし、沖縄返還時に当時の同盟国の中華民国に配慮して日本の施政権は認めるものの、領有権について曖昧にした。このこと遠因になった。トランプ政権も日米安保条約5条は尖閣に適用されると明言しているので、尖閣を守るだろう。ただし、中国の侵攻に対して日本が主体的に防衛することが前提であることも間違いない。2017/10/15
kadocks
0
芝園団地本を読もうと思ってこっちもと思い読んでみた。 アメリカ、中国、日本。曖昧な尖閣諸島に石原。読み物としては楽しく読めたのだが。2020/01/07