出版社内容情報
【文学/日本文学評論随筆その他】「面倒ジジイ」へ一直線!? 50歳を超えても脚本家は日々戸惑ってばかり! 時代劇について、キャストについて、NHK大河ドラマ「真田丸」への思いとは? 連載800回を超えた朝日新聞の名物連載、単行本化第14弾。
三谷幸喜[ミタニコウキ]
内容説明
連載はついに八〇〇回を突破!二度目の大河ドラマ「真田丸」も放送が始まり…「面倒ジジイ」へ一直線!?いくつになっても脚本家の日々はハプニングと切り離せない!!
目次
脚本家五十三歳の物思い
吉良家、運命の日は
僕の紫式部と清少納言
草笛光子さんの魅力
「第三の男」はボイス
人の性格の陰陽は
六歳からお気に入り
僕は自称(?)脚本家
伊東さんの喜寿祝う
腹黒役で見せた風格〔ほか〕
著者等紹介
三谷幸喜[ミタニコウキ]
1961年生まれ。脚本家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とん大西
100
コミカルでゆるゆる。普段、小説ばかり読んでるけど、どういうわけか今月はこれで3冊目のエッセイ。物語の登場人物に感情移入して一喜一憂、ハラハラドキドキ。そんな楽しみをくれる小説の良さ。書き手の主観が何気なくさりげなく垣間見えて、ニヤニヤしたり、感心したり-と、エッセイの面白みも本作で再認識。真田丸の裏話とか、三谷流脚本の心構えとか、コミカルでゆるゆると綴られています。読みなれてない分野でも面白いなぁと思えるのも三谷さんの言葉のセンス、文章表現がエンタメ感満載やからかもねぇ。2018/09/27
れみ
100
三谷幸喜さんのエッセイ、シリーズ14作目。今年の大河ドラマ「真田丸」の脚本を書き始める少し前のお仕事の辺りから。大河ドラマはきっと世間の評判とか色々気にされてるだろうけど三谷さんらしくて三谷さんのやりたいことを貫いて欲しいなあと思いながら毎回楽しんで見た一年間だった。あえて説明しない視聴者サービス、分かる気がする。諸事情により(?)Eテレ見るようになったり子どものおもちゃに詳しくなったり…プライベートも色々あったのね^^;次の巻では真田丸の後半辺りのことも読めるだろうから待ち遠しい。2016/12/18
美登利
82
「ギャラクシー街道」観てないや。このエッセイの中では、あの映画に対する思い入れが語られていたので、失敗作と言われてたけれど観たくなりました。そういや「清須会議」も観てなかった。そして真田丸、初めの頃は何回か観たけれど元々長いドラマは苦手なので朝ドラも観ない私は語れないけれど、三谷さんの意気込みが伝わってきて、年末のダイジェスト版は録画しようかなと思ってます。しかし、大河は脚本を二年がかりで先に書き上げて撮影するとは知らなかったです。面倒なジジイ、良いじゃないですか!それこそ、三谷さんだと感じましたよ。2016/12/22
ゆにこ
73
三谷さんが再婚してお子さんが生まれたことは周知の事実だと思っていたけど、本人あんまり言いたくないみたい。「諸事情あって小さい子供を抱っこする機会があり」みたいな表現だった。2016/12/11
そうたそ
55
★★★☆☆ 年に一度読んでいるこのエッセイもいつの間にやら14冊目。どうりで自分も学生から社会人になっているわけだ。さて、本作での話題はタイトルからも分かるように「真田丸」のことが多くを占める。それ以外に言うならば、「ギャラクシー街道」や「オリエント急行の殺人」等々。だが最も気になるのは、やはり「真田丸」のこと。「新撰組!」以来手がける大河ドラマの脚本についての三谷さんの思いが様々に語られていて読み応えあった。ちなみにSMAP解散についても述べられているので、気になる方はそちらも是非。2016/11/12