出版社内容情報
【文学/日本文学小説】安保法案反対のために京都大学で結成された「自由と平和のための京大有志の会」。その「声明書」がネットでアップされると大きな反響を呼び、賛同者は2000人を超えている。その声明書のこども語訳に、塚本やすしが絵をつけて、親子で戦争と平和、命の重みについて考える絵本を緊急出版。
内容説明
くにとくにのけんかをせんそうといいます。せんそうは「ぼくがころされないようにさきにころすんだ」というだれかのいいわけではじまります―「なぜ、戦争をしてはいけないの?」という問いにはっきりと答える本。
著者等紹介
塚本やすし[ツカモトヤスシ]
1965年東京都生まれ。絵本作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
70
自分は有志の会の声明文に「防衛を名目に」して戦争に舵を切る現実的な理由への追及が薄い点に大人が掲げる提言としては若干の不足を感じてしまう。戦争開始の理由って結局は国を巧い事運営していく手段が浮かばないから「じゃ、一発戦争で」という、借金を押し込み強盗でチャラにしようみたいな短絡さなのではと思うのだ。だから自分なら権力には「やめて」より「怠けるな、考えろ」と言いたい。でも、真っ先に辛い目に遭うのに政治には口を出せない子供だけは大声で「やめて」と言っていい。大人にいっぱい「いやだ」と言っていい。そんな本。 2022/05/18
かおりんご
50
絵本。めちゃくちゃ反戦メッセージが強い。借りたのはいいけれど、さてさてどのタイミングで、どう読み聞かせるのか。戦争は嫌だけれど、仕事柄、自分の思想は押し付けたくないので、どうしたものかと考え中。同じ塚本さんの本でも、「せんそう」の方は、3月10日の東京大空襲の日に合わせて読めるのだけどね。2015/10/03
馨
46
戦争を始めることは簡単だけど終わらせることは難しい、始まる前にやめてと主張できるように、なぜ戦争は良くないか、自分の考えをしっかり持てるようにならないといけないですね。2015/12/27
けんとまん1007
40
絵本だからこその力がある1冊。さすが京大だと思うし、塚本さんの絵が、その意義をさらに深めている。戦争をしていいことはない。少なくとも、たいはんの一般の人にとっては。喜ぶのは、そこに絡む利権に群がる輩だけだ。これは、子供だけでなく、大人にも読んでほしい本だ。これに反対できる人は、自分だけは安全なエリアにいると思っている輩だ。2016/08/05
anne@灯れ松明の火
39
隣市で。面置きしてあり、表紙が目に飛び込んできた。安保法案反対のために京都大学で結成された「自由と平和のための京大有志の会」の「声明書」の子ども語訳(作・山岡信幸さん)に、塚本やすしさんが絵をつけたもの。戦争の恐ろしさ、愚かさ、悲しさが、いっぱい込められている。多くの人に、手に取ってほしい本。2016/02/06
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