出版社内容情報
【文学/日本文学評論随筆その他】夫の不倫に直面したとき、そこから妻たちは、憎しみ、失望と戦う日々を送ることになる。そうした時に妄想にも近い感情によって、優しかった妻は?W夜叉?Wになっていく。妻の気持ちがわからない男性、そして愛ゆえに苦しむすべての女性へ。
内容説明
夫を監視し続ける女、手を挙げる女、自分も浮気をし返す女…裏切りは妄想を生み、やがて憎悪へと変わる―。夫婦が直面した破綻と再生を描く苦く生々しいノンフィクション。
目次
第1章 夫の不倫発覚、揺れ惑う妻の心(妻の勘―「何かがおかしい」と気づく瞬間;妄想に支配された妻 ほか)
第2章 女が夜叉になるとき(家の中のものを壊し続ける女;「ママが壊れた」 ほか)
第3章 恋をした男たちの本音(許すとはどういうことか;不倫発覚、男たちの気持ちは― ほか)
第4章 壊れた自分自身を立て直すために(支配欲、独占欲から脱却するには;結局、放し飼いがいちばんいい? ほか)
第5章 もう一度心から笑える日は来るのか(ばれるだけマシ?;裏切りの夫とどう向き合えばいいのか ほか)
著者等紹介
亀山早苗[カメヤマサナエ]
1960年東京生まれ。明治大学文学部卒業。男女関係を中心に、恋愛、結婚、性の問題に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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香菜子(かなこ・Kanako)
35
夫の不倫がどうしても許せない女たち。亀山早苗先生の著書。人間は感情の生き物。人の心までは縛れない。不倫されるのも不倫するのも仕方がないという割り切ったほうが楽なのかもしれません。不倫がどうしても許せないのならはじめから結婚しないという選択だってできる時代だから。2019/07/01
のんすけ
25
不倫をテーマに発覚したその時妻は、夫はどうしたのか、その後どうなっていくのか、いろんな人の実例が挙げられて、考えさせられました。結局はその前にどんな夫婦だったかが、その後も変えてしまう気がする。夫は妻の所有物ではない。でも結婚して家庭を作った以上ある意味契約を交わしたようなもの。自分がどんな妻だったのか久々に思い出しだ。図書館本。2015/12/12
みーなんきー
24
ご主人が突然不倫をし、それを知らされた、または見つけた妻の心情やその後の行動を、経験者の声のまま綴ってある。相手の女に仕返しをしたり、または逆に仲良くなり3人で、適度な割合を決めて夫を共有し合う、など、驚くような対処をしている実話が満載。でも、本人たちが納得してるなら、いいのか、と自分を諌めたりして。経験者の話には身につまされる内容が散りばめられているのだが、著者(おそらく読者よりも経験値が低い)が、章ごとに書き込むコメントが稚拙で、せっかくのテーマを陳腐なものにしてしまっているのが残念。2015/08/02
ybhkr
4
ベッキーとゲス事件などから不倫についてちょっと思うことがあり借りてみた。著者は熟年、中高年の性愛をテーマにしたルポをたくさん書いていて、逆に不倫当事者を取材することも多い。そんな著者がニュートラルに不倫に苦しむ女のことを書くのかーと読んでみると、心底許したわけではないが表面上は許している女たちがほとんど。40代以上だと経済的な理由で離婚できないこともある。愛人と友人になる妻、GPSとメール転送を設定する妻、甥に尾行を依頼する妻…。一般人の妻だってこれなんだからゲスの妻があれくらいの情報掴むのは容易いな…。2016/01/28
おーね
4
タイトルが考えさせられますね。読んでみてもあんまり理解できない。どのパターンも何か違う気がするし、そうだともいえるし。性別を逆にしたタイトルだときっとあんまり面白くないのかな?どうだろう。2015/05/10