出版社内容情報
【文学/日本文学小説】骨董屋『雨柳堂』を訪ねたら、不思議な?W彼?Wがきっと、おさがしの「縁」を見つけてくれる──大人気コミック『雨柳堂夢咄』初のノベライズ!オリジナルストーリーで贈るアンティーク・ロマンは、原作・波津彬子の描きおろしイラストも満載。
内容説明
店の入り口に大きな柳の木がある骨董屋「雨柳堂」。店主の孫息子・蓮は、品々に宿るさまざまな“想い”に耳を傾ける―。大人気コミック『雨柳堂夢咄』初の小説化!骨董にまつわる「縁」と「願い」が紡がれ織りなす、五編の小説版オリジナルストーリー。
著者等紹介
時海結以[トキウミユイ]
作家。長野県生まれ。日本児童文学者協会、日本民話の会所属。2003年『業多姫』(富士見書房)でデビュー
波津彬子[ハツアキコ]
まんが家。石川県金沢市生まれ。1981年『ALLAN』掲載「波の挽歌」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いろは
12
【市立図書館】小説があったとはつゆ知らず。バラバラのお話と思っていたら全部つながっていて、美しく昇華されました。「心が洗われる涙を、流すことができた」と、ゆつきの作中の言葉をお借りして。あ~漫画も読みたくなってきた!2018/04/21
瀧ながれ
11
「でもやっぱり、まんがで読んだほうがな〜」と思いながら短編を楽しんでいたら、最終話ですべての話が集結して、怒濤の展開に滂沱の涙がッッ!蓮の活躍に、釉月さんやグラント先生も登場して、たいへんおもしろかったです。ぜんぶオリジナルエピソードで、読み応えありました。2013/11/27
九月猫
9
どのお話のノベライズだろう?と思ったら、時海さんのオリジナルとのこと。私にとっては久しぶりの雨柳堂だったこともあり、オリジナルという言葉に心配したほどの違和感はなく読み終わった。小説という媒体ゆえ、漫画版に比べると、台詞や地の文で心情を書きすぎの感はある。それが蓮や骨董不思議因縁譚のミステリアスさを減じているのも確か。だけど、時海さんの丁寧な筆運びに、原作に対する敬意と愛情を感じるのも確か。読了後、波津さんの挿絵だけでは物足りなくなり、原作を再読開始。タニアと乙丸、松風花魁のお話は漫画で読んでみたい。2014/03/08
のりんご
7
図書館本。こんなノベライズ出てたんですね。原作の儚さやせつなさは思いのほかうまく文字になってて、違和感なく読めました。ただ、どうしても道具の描写は、細かく文字で読むのと絵をダイレクトに見るのとでは物に宿る気の圧が違うからか、なかなかピンと来なくてもどかしいというか、物語に没入しづらいというか。話が最後ひとつに収束されていくのは、読んでて面白かったです。2016/04/24
椿
7
全部、繋がってる話だったね。「母子猫」と「旧き写真」が好き。タニアがお転婆で生意気で、可愛らしかったよ。2015/10/14
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