フジテレビ ザ・ノンフィクション まりあのニューヨーク―死ぬまでに逢いたい人

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022510068
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

余命を宣告されたとき、もう一度、逢いたい人はいますか? 死ぬまでにやっておきたいことはありますか? フジテレビ系『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜日午後2時放映)で、昨年10月に放映し、大反響を得た同名の書籍化。同番組は、2012年度のギャラクシー賞奨励賞を受章した。著者は、ALS=筋委縮性側索硬化症と診断され、余命1年の宣告を受けた。彼女は、後悔しないようにと、20年以上、会っていなかった別れたアメリカ人の元夫に会いにニューヨークまで会いに行く。しかし、彼女の体はすでに……。残りの時間をかけて彼女が、やりたかったこととは。よりよく生きるとは何か。死ぬ直前まで綴られていた手記に書かれていた切ない思いとは。生きることと死ぬことを正面から見据えた感動のノンフィクション。

内容説明

2010年夏、腹筋に力が入らない違和感を覚えた著者。ある病院で告げられたのは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という病気だった。全身の筋肉が萎縮し、やがては呼吸困難に至る、原因不明の難病。余命1年。残された時間の中で、彼女が強く思ったのは、20年前に離婚したアメリカ人の夫に“もう一度逢いたい”というものだった。日々、動かなくなっていく体と向き合いながら、彼女はニューヨーク行きを決心する。そして元夫との再会。しかし夢のような時間はあっという間に過ぎ、彼女は元夫に今生の別れを告げる。体が思うようにならない中、心が大きく揺れ動きながらも最期まで生き切ったひとりの女性の魂の記録…。

目次

序章 ある兆候
1章 私が生きてきた証
2章 子どもの時の記憶
3章 別れた夫に逢いたい
4章 余命宣告を受けて
5章 大震災当日
6章 4月のニューヨーク
7章 別れた夫との再会
8章 病状悪化
9章 大切な人たち
終章 最期の日まで

著者等紹介

フランキ・マリア・さわの[フランキマリアサワノ]
旧姓、高橋さわの。1956年福島県生まれ。聖徳学園短期大学(現・聖徳大学短期大学部)卒業後、特許事務所に就職。その後、つくば科学万博のコンパニオンとして働く。その仕事先で、偶然、アメリカ人ロバート・フランキ(愛称ボブ)と知り合い、結婚。アメリカで新婚生活を送るも6年後の93年に離婚。帰国後、2001年より在日米国商工会議所(ACCJ)に勤務。2010年8月ALS(筋萎縮性側索硬化症)という全身の筋肉が衰えて動かなくなる難病を発症。2011年7月29日永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ybhkr

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大野更紗さんの困ってる人を読んだ時と同じ問題がでていた。親が年を取り地方暮らし、東京での闘病、友人のヘルプ、その限界。テレビカメラの目線もあっただろうけど、友達に時間や経済(食事作りやちょっとした買い物)を委ねているうちに、離れていくひともいるだろう。こういう病気は本当につらい。わたしだったら死ぬまで施設で呼吸器なし、過去を振り返りながら身辺整理しつつ…っていう感じだろうな。もし、わたしがまりあさんの家族だったら最後までカメラ入れたかも。本人が望んでいるなら。でもそのときにならないとわからないかも。2016/07/07

桐一葉

0
ALSやった祖母は全く体が動かなくなって何を考えていたのか。勿論、人それぞれ違うのは分かっていてもALSの人の本を読んでしまう。母親が祖母に対して、「生き地獄かもしれへんな」と思いをあたしに言うたことが何年経っても頭にある。何年もICUで呼吸器に繋がれ、意思を伝える術もなくどんな思いで日々過ごしていたんやろうかと今でも考える。死後は苦しみはないとせめて思いたい。2015/10/21

osakanachodai

0
今話題のIce Bucket Challengeをみていて、この本のことを思い出した。体の異変に気づいてから1年たたないうちに自ら呼吸ができなくなるという圧倒的な進行の早さ。どうしたって自分の気持ちはそこに追いついていかないだろう。募金がこの病気の解明に役立つよう祈ります。2012/09/17

Tatsuo Eguchi

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ALSをはじめとする筋肉系の病気は治療できないのだろうか。。。2013/03/09

あしちゃん

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ALSと診断され、余命1年を宣告された著者が、その1年をどう生きたかを記録したドキュメンタリー。 病気の進行からALSの怖さを感じ、それにもまして著者の生きようとする気持ち、死ぬまでにしたいことをどう実行していくかに驚いた。感心した。どう死ぬかでなく、どう生きていくか という視点に精神の強さ、凄さを感じる。2024/02/09

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