出版社内容情報
【文学/日本文学】恋愛のカリスマとして大人気、ゴマブッ子が初の本格的小説で新境地を開く。銀座のレストランに集う、元アイドルや女子アナ、妊婦、ブライダルジュエリー販売員らの共通点、それは……。妬み、嫉み、僻み、恨み、女の恐ろしい本性が渦巻くクセになる連作短編小説。
内容説明
ブライダルジュエリー店勤務の仕事一筋、出会いのない女。27歳、元アイドル、今は自虐ネタで芸能界に必死にしがみつく女。37歳、見習シェフの恋人と喧嘩した勢いで出会い系に手を出す女。30歳、社長になった昔の男に復縁を迫り恋人から奪おうとする女。34歳、元人気局アナ、現在はフリーで活躍し人生を謳歌する女。33歳、15年前に一目ぼれした相手をネットで見つけ執拗に追う女。35歳…etc.震えるほどに恐ろしく、泣けるほどに共感させる、12人の怖い女たち。
著者等紹介
ゴマブッ子[ゴマブッコ]
女心も男心も痛いほどわかるゲイコラムニスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミユ
40
読みやすいのでサクサクっと読了。怖い、というか痛々しい、いやもういっそ可哀想な女性がたくさんでてきた…。幸せになりたい、結婚したい、愛されたい、劣等感、優越感、羨望、嫉妬、悪意…それらがドロドロと煮詰まっている。わからない、わかりたくないなんて言うつもりはない。女である以上は多少なりとも理解できてしまうのが恐ろしいところ。読んでると出てくる女性の多くは「周囲から(第三者から)幸せだね」と言われたいがための幸せを求めてる気がしてくる。でも人と比べてばかりは疲れるのだ。幸せは自分で決められるのだから。2015/04/08
なっち
31
ふと図書館でタイトルが気になって借りてみました。著者の方、お名前くらいしか存じ上げてなくて初めて読んだんですが、なかなかのイヤミスっぷりでした。仕事をそっちのけにしてブログチェックしている女の壊れっぷりがすごくて、思い込み・妄想って怖いな~2016/05/31
アズマ
27
かなりのドロドロでした。タイトルからして楽しみだったので面白かったです「目覚め」だけいい話系でした。ずっと悪意の塊を読んでいるとああいうので少しほっとします。「もしも、あのとき」が1番怖かったです。とにかく女は怖いです。恋愛に狂った女は特に。2018/11/23
リッツ
25
ホラーかと思って借りた、ある意味ホラーなのかな?でも 多いんだよね、近頃こういったイヤミス?女の思い込みが痛い話。でも自然で読みやすかったので一気に。女子アナの話なんて毎朝観てる(観てた)きれいで可愛い子たちの顔がオーバーラップして苦笑してしまった。で、肝心のモテ男が薄っぺらいというか…でもそうなんだよね、結局。勝手に理想化してしまうところがリアルかも。2015/08/09
ちょん
21
軽くさくっと読めたが、その裏でとても怖い人間たちが暗躍していた。妬み、嫉みの中で女の性が全面に出ていた。2015/11/09