内容説明
太陽王と呼ばれたルイ14世は、17世紀後半のフランスで絶対王政を極盛にした人物である。諸外国のなかにあって、ルイは財政の大半を軍隊に投入し、フランスが誇る資源(人口)をもって巨大軍隊をつくりあげた。「眠れる巨人」が彼によって目覚めたのである。ヨーロッパを圧する力を得たルイは、その軍隊をもって諸国連合を相手取り領土拡張戦争を仕掛けることとなった。本書では、今日に続く軍制を切り開いたルイ14世の軍隊を解説している。改革の経緯とともに軍隊を構成した各連隊をひとりずつ取り上げ、彼らの装備、さらに連隊の制服色までもが詳細に語られている。また、それまで重要視されていたパイク兵が削減されマスケット銃主体の軍隊へと変わっていく様子など、近代軍隊の時代へと移り行く過程を理解することができるだろう。
目次
年表
ルイ14世の時代
1661年当時の陸軍
部隊、制服そして武器:メゾン・デュ・ロワ
正規歩兵隊
正規騎兵隊
軍旗と騎兵連隊旗
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