夢さめみれば―日本近代洋画の父・浅井忠

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  • サイズ B6判/ページ数 158p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022509246
  • NDC分類 723.1
  • Cコード C0095

内容説明

日本近代洋画の父。そう呼ばれる人物がいるとすれば、黒田清輝ではなく、浅井忠だ―。国粋主義の台頭とともに起こった洋画排斥の嵐が吹き荒れるなか、ひたすらカンバスに向かった一人の画家を通して、激動の明治を描く。

目次

グレーまで
天の道
実なき学問
西洋画との出合い
師・フォンタネージ
西洋画排斥運動
夢さめみれば

著者等紹介

太田治子[オオタハルコ]
神奈川県小田原市生まれ。明治学院大学英文科卒。1976~79年、NHK「日曜美術館」の司会アシスタントを務める。86年、『心映えの記』で坪田譲治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ろくしたん

2
表紙がきれいで、長らくつんどくしていた。現在の東京藝術大学の前身となる工部美術学校の時代の話が多かった。エッセイともいえそうだし、歴史小説ともいえそう。副題の、日本近代絵画の父・浅井忠にはあまり興味がなかったが楽しく読めた。2019/12/16

メルセ・ひすい

1
15-143 東京銀座!都会のオアシス…京橋のブリジストン美術館。印象派の名画が…『グレーの洗濯場』手のひらに乗るかわいい絵っ 清流の輝く水辺、木立を通して射してくる 木漏れ日 洗濯小屋の中で洗濯にはげむ女。水は鏡のように女も雰囲気もフランス グレーに私をいざなった。浅井のグレーで描いた絵はのびのびと輝いている。日本近代洋画の父。そう呼ばれる人物がいるとすれば、それは浅井忠だ…。国粋主義の台頭とともに起こった洋画排斥の嵐が吹き荒れる中、ひたすらカンバスに向かったひとりの画家を通して、激動の明治を描く。2012/03/20

鵜殿篤

0
浅井忠に関しては、正岡子規と岡倉天心がらみで興味があるんだけれど。そういう意味では、それほど役にはたたなかったけれど、まあ、浅井忠のことが大好きなんだということがよく伝わってきて、ふつうに面白く読んだ。そういえば佐倉藩がらみで、西村茂樹との関係とかも気になるけど、どうなってたのかなあ。

masagiorno

0
浅井忠の作品が見たくなりました。 黒田清輝は如何に恵まれた環境にいたんだとか,岡倉天心やフェノロサが日本美術を見直したことによって起こった洋画排斥運動など,明治の画壇を取り巻く様相が分かり面白かった。2014/06/24

しゃばばんぬ

0
浅井忠への愛情が伝わってくる一冊。浅井にまつわる事実をよく調査し、まとめ、太田自身ののイマジネーションを働かせた文学に作り上げており、浅井の人物像の一つとして読むには面白い。浅井を心から慕い、追いかけている著者でなければ書けない作品であると思った。2012/06/01

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