内容説明
原始、「隠居」は遊びの達人だった。若いモンの憧れだった。遊びの達人6氏が、オモシロキビシク、いい加減精神の真髄を語り明かす。
目次
開講の辞 天野祐吉
第1時限 横尾忠則「猫の自由に学ぼう」
第2時限 外山滋比古「ゆっくり急げ」
第3時限 赤瀬川原平「いい加減にしなさい」
第4時限 谷川俊太郎「宇宙人をめざそう」
第5時限 坪内稔典「うふふ力を磨こう」
第6時限 安野光雅「遊行の旅に出よう」
著者等紹介
天野祐吉[アマノユウキチ]
編集者・コラムニスト。1933年東京生まれ。創元社、博報堂などを経てプロダクション「マドラ」の設立に参加。79年4月「広告批評」創刊、マスコミを対象にした評論活動も行う。2009年同誌終刊後、「天野祐吉作業室」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
michel
18
★4.2。いろんなタイプの隠居。過激な隠居、平熱の隠居、宇宙人の隠居…それぞれがとても個性的で、その差がまた面白い。いつか私が隠居できる日が来たなら、どんな隠居になりたいかなー。勉強になります。2019/06/23
還暦院erk
3
図書館本。読み始めたら一気に読了。天野さんが錚々たるメンバーと対談しているのだが、その方々の個性と御意見を実に見事に引き出している。忘却力とか言いつつ外山さんと蘊蓄満載合戦してるのが興味深かった。谷川俊太郎さんの詩や坪内稔典さんの「うふふふふ」な俳句を読めたのもお得!隠居願望あり無しに関わらずおススメですぞ。2014/10/14
よし
2
先日、横尾忠則さんと天野祐吉さんとの対談(in 盛岡)を聞かせていただいたのをきっかけに購入しました。隠居の過ごし方をテーマに天野さんが赤瀬川源平さんや谷川俊太郎さんなど6人のゲストを迎えて対談しています。横尾さんと天野さんの対談でも話題が出た「つぶあん派とこしあん派」の話も何度か登場して面白かった。また、坪内稔典さんとの俳句の話や安野光雅さんの「即興詩人」の話が面白くで目が覚めました。 2013/01/30
kiho
2
指南もアドバイスもそこにはないけど、ただただ天野さんと存在感あふれる皆さんとの対談に、思い思いの生き方があらわれる☆含蓄ある言葉あり、驚きの一言あり…ともあれ、その人ならではの隠居のスタイルがあることがステキだ♪2012/10/31
Maxie
2
この本で天野氏は、お金がないと遊べない人を「遊び貧乏」と呼んでいる。この場合の「遊び」とは自由に楽しく生きること。対談者達の意見を読んで思ったのは、隠居になって遊ぶには居直るような、或いは吹っ切るような強い覚悟が必要なのでは。兎に角、愉快な本だった。2012/06/26