漂流―本から本へ

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  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022508331
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0095

内容説明

のらくろ+乱歩+西遊記+ウェルズ+イプセン+クリスティ+フロイド+セリーヌ+ヘミングウェイ+カント+ハメット+三島+川端+マルケス+大江+ハイデガー+α=作家生活五十年、その生涯に触れた書物の経験をめぐる書評的自伝の決定版。

目次

第1章 幼少年期―一九三四年~(坪田譲治『子供の四季』;江戸川亂歩『孤島の鬼』 ほか)
第2章 演劇青年時代―一九五〇年~(クリスティ『そして誰もいなくなった』;フロイド『精神分析入門』 ほか)
第3章 デビュー前夜―一九五七年~(メイラー『裸者と死者』;ディック『宇宙の眼』 ほか)
第4章 作家になる―一九六五年~(オールディス『地球の長い午後』;つげ義春「ねじ式」 ほか)
第5章 新たなる飛躍―一九七七年~(フライ『批評の解剖』;マルケス『旅長の秋』 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kana

37
読んだ本が身体に取り込まれ、思考をつくり、それが小説へと昇華されていく…なんとも素晴らしき循環です。それも読んでいる本が生物学から心理学、社会学、文化人類学まで幅広い学問の領域に及んでいて、いや、もう恐れ入りました。それにしてもっ!こんなふうに筒井氏の頭の中を覗き見できちゃうなんて!!ホント貴重な体験ですっ!!こんな体験ができるなんて、夢にも思いませんでした。そんな奇跡を求めて、本から本へ、私もまだまだ漂流の旅を続けてまいります。2011/04/26

そうたそ

30
★★☆☆☆ 書評集というか著者の読書遍歴から著者の人生を回顧するような内容。子供の頃から割と難しい本を読んでいたんだな、という驚きばかり。個人的には海外文学が苦手であり疎いために知らない作品も多かったが、これを読んだ上でもやはり手に取るには敷居が高く興味をもつには至らず。幼い頃からのこの多様な読書体験がジャンルを無視した著者の幅広い作風へ繋がっていくのだろう。一方で、書評家としても優れている著者の一面をも堪能することが出来る一冊となっている。残念ながら現在では入手困難な本も多く図書館の世話になるしかない。2017/10/22

tama

27
これとか、これとか 読んでみようかなぁ いまさらだけど。と思わせる本。2012/06/14

Aya

26
「筒井康隆のつくり方」と語るだけあって自伝的な要素が多かった。自信気に語られる紹介本は海外作品が多く、節目に哲学や作家同士の交流が描かれている。それぞれの作品に対して建設的な批評が多く、自身の作品に生かすところが凄い。漂着したのはハイデガー。哲学こそ書物の中の書物!とお説教されて終った。2015/07/23

ぶんこ

23
時系列に、生まれてから今までの、読んで感動した本を、その時のご自分の境遇を書いた、自伝と評伝のような本。 つくづく私とは違うと感じ入りました。 60冊以上が紹介されているのに、読みたい本が殆ど無かったのです。 唯一共感したのが、新田次郎さんの事を書かれていたところで、とても尊敬されているのが伝わって、嬉しくなりました。2014/05/28

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