身体(からだ)のいいなり

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022508195
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

38歳で乳がんと診断されてから、なぜか心身ともに健やかになっていく……。自らの“頑張らない”闘病体験を、ベストセラー『世界屠畜紀行』の著者がつづる。働き盛りの女性に贈りたい、オンナのカラダとココロの不思議に迫る新境地エッセイ。

内容説明

腰痛、アトピー性皮膚炎、ナゾの微熱、冷え性、むくみ…著者がずっと付きあってきた「病気といえない病気」の数々。ところが、癒治療の副作用を和らげるために始めたヨガがきっかけで、すっかり体質が変化し、嗜好まで変わってしまった。不思議に仕事も舞い込むようになり、いまさらながら化粧の楽しさに目覚めてしまう。そして乳腺全摘出を決断。乳房再建手術の過程で日頃考えたこともなかった自分の「女性性」に向き合わざるを得なくなり―。ベストセラー『世界屠畜紀行』の著者が、オンナのカラダとココロの不条理を綴った新境地エッセイ。

目次

1 持病の歴史(腰は痛いものなのだ―腰痛;痒の苦しみ―アトピー性皮膚炎 ほか)
2 そして、癌ができた(貧すれば病みつき、病みつけば貧する;とにかく慣れろ、慣れるしかない入院手術生活 ほか)
3 ようこそ副作用(不快が一杯!痒くて痛くて暑くてうるさい;絶不調、ほどけるように眠りたい ほか)
4 乳腺全摘出、そして乳房再建(ホルモン療法ギブアップ宣言;煮えろ!!ゼンテキ決定前夜祭 ほか)

著者等紹介

内澤旬子[ウチザワジュンコ]
1967年生まれ。日本各地、海外諸国へ出かけ、製本、印刷、建築、屠畜など、さまざまなジャンルを取材し、精密な画力を生かしたイラストルポに定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りずみぃ

44
小気味いいロックンロールな乳がん闘闘病記。作者の客観視する力とユーモアで御涙頂戴ゼロ。大事なのは心と身体のバランスと身を持って知る過程が素晴らしい。まさにキャンサーギフト。2018/04/10

ばんだねいっぺい

33
 そうかー、「世界屠畜紀行」などは、こういう体調で書かれていたのかと思うと、軽い気持ちでは読めないなと思った。自分が癌になってもまわりがよく見えているのに凄いなと思ったし、知り合いの心配もしているのだから、偉大だ。最後の最後の能町さんの差し込みが鋭かった。ぎょっとした。2019/02/21

booklight

31
頭と体の話。長年、頭(想い)を中心に生きてきて体を顧みなかったので、腰痛、アトピー、人込みでの疲れなど、体調不良は日常。そしてガンが見つかる。手術を受けて治療を受けるがさらに体調は悪くなっていく。あまりの体調の悪さにヨガを始めると、今までになく体調がよくなっていくという不思議。実入りの少ない自営業の闘病記としても読み応えがあるが、頭から体に主導権が移っていく様子のほうが個人的には興味深い。自分にもそういう傾向があるので。最初のころ、自分の体にちょっとしたことで絶望してしまったのだろう。そこが悲しくも共感。2019/03/03

marumo

17
常に体調不良、そして乳癌、手術、乳房再建…。それらに伴う超不快にどう向き合うのか、金銭的にどこまでできるのか。死にたいわけではないけれど、死んでしまうなら仕方ない。けれど、身体的にも経済的にも耐えがたい状態で長々と生きるのはあまりにつらいという気持ちはすんなり理解できる。私も同じように感じると思う。意思が肥大した私たちも所詮は「身体のいいなり」 それにしても内澤・夫は情けがなさ過ぎる。当人が納得してるからいいんだろうけど薄情だなと思う。2020/04/05

ふぇるけん

14
自らが癌に罹患したことを契機に、身体と精神はつながっていることを再認識する。おそらくあまりステージが進んでなかったので、ここまで達観できたのでは、と想像するが、癌病棟でステージが進んだ患者に対して、同じ癌患者が「私は軽くて良かった」的な視線で見てしまうことが一番キツイというのはなんだかリアル。テーマがテーマだけに、本書はちょっと笑いのポイントが少なかった。2016/10/25

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