内容説明
一般参観では見ることのできない紫宸殿や清涼殿の御簾の内側、天皇や皇后・宮様の私的な住まい、遣水の流れる美しい庭園など、京都御所の隅々までを紹介。歴史的背景や魅力に迫る詳細な解説付き。
目次
写真 紫宸殿 清涼殿 小御所 御学問所
写真 御常御殿と御内庭
写真 後宮と宮御殿門
王朝文学の御所を歩く
京都御所障壁画にみる雅の世界
京都御所―平安様式を伝える江戸末期の建物
著者等紹介
三好和義[ミヨシカズヨシ]
1958年、徳島市生まれ。沖縄、タヒチなどの南の島に始まり、南極、チベット、屋久島と、世界各地で「楽園」をテーマに撮影。近年は社寺や仏像など日本の美や精神文化を追求する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
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のら
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春と秋の参観で決して見ることのできない建物内部を美しい写真で堪能する。幕末の再建であるから多くの建築は数寄屋造りや書院造りだが、やっぱり気になるのは復興させた平安・寝殿造の紫宸殿、清涼殿、飛香舎。高御座の裏や石灰壇など図面や解説でピンとこないものも初めて理解できた。源氏物語や枕草子を読む際にイメージしやすくなる。テレビで見たCG再現江戸城の方が遥かに豪華絢爛だが、古の空気を今に伝えてくれる京都御所はさすがの気品。日本人はこちらの方が好きな人が多いのではないか。戦前の建物疎開(だったかな?)でかなり壊されて2014/09/25
christinayan01
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このシリーズの大ファンになってしまってから3冊目。今年初めて訪れた京都御所特集。構成が本当に素晴らしい。写真の品質はもちろん、順序も最高で本当に見に行っているようだし、テキストは解説上手のガイドさんが添乗してくれているかのように多くの情報や風情を伝えてくれる。隅から隅まで読み切ってしまった。ありがとう。2022/12/17
ひょっと
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再建御所の主な建物の平面図と写真により、建物の構造や室内外意匠が立体的に実感できる。枕草子や源氏物語に描かれている空間の実態に近づきたいと思う人には、大いなる導きといえよう。2021/10/02