内容説明
アメリカ留学経験を持つエリート女性が、ふたりの子供を抱えた民主化闘士と結婚、挙式後10日で夫の投獄。拉致、死刑判決、米国亡命を乗り越えた夫とともに歩んだ人生は、民主化を求めて闘った韓国の現代史そのものの物語だ。大統領府の台所事情、南北対話時の金正日書記長の横顔も、女性ならではの視点で詳細に綴る。09年8月、波乱の生涯を閉じた金大中氏のもうひとつの伝記でもある。貴重な証言も満載。金大中氏が深く敬愛した妻・李姫鎬自伝。
目次
はじめに 私の人生、私の祈り
第1章 激動の地、ふくらむ向学心―一九二二~一九六二
第2章 出会いと結婚、そして波瀾万丈―一九六二~一九七二
第3章 維新の暗闇に囚われて―一九七二~一九八〇
第4章 短い春、長い冬―一九八〇~一九八五
第5章 「六月民主化抗争」がくれた贈物―一九八五~一九九八
第6章 青瓦台での五年―一九九八~二〇〇八
著者等紹介
李姫鎬[イヒホ]
1922年ソウル生まれ。40年梨花高等女学校卒、50年ソウル大学教育学科卒。在学中から社会問題、女性問題に邁進し、52年に女性問題研究院創設に関わる。54年アメリカに留学、ランバス大学、スカリット大学大学院を卒業、58年帰国。梨花女子大学講師、大韓YWCA総務、韓国女性団体協議会理事などを歴任。62年金大中と結婚。98年15代大統領夫人として75歳でファーストレディーに
米津篤八[ヨネズトクヤ]
1958年愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。朝日新聞社勤務を経て朝鮮語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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