バス水没事故 幸せをくれた10時間―人を深く信じた奇跡の瞬間

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バス水没事故 幸せをくれた10時間―人を深く信じた奇跡の瞬間

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022506443
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

屋根の上に取り残された37人(平均67歳)は、なぜ全員助かったのか!暗闇の中「みんなで『上を向いて歩こう』を歌いましょう」と提案した乗客の元看護師が、事故から5年、「そこで起きた真実」を初めて明かす感涙の物語。

目次

第1章 嵐の中の団体旅行
第2章 観光バス水没の瞬間
第3章 屋根の上のSOS
第4章 生と死を見つめて
第5章 命の歌声
終章 幸せをくれた一〇時間

著者等紹介

中島明子[ナカシマアキコ]
1940年旧満州生まれ。高等看護学校卒業後、看護師として、兵庫県・公立豊岡病院組合立豊岡病院などに勤務。定年後の2004年、公務員の年金受給者たちによる1泊2日の団体旅行に参加中に、上陸した台風23号の豪雨により、バス水没事故に巻き込まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エル

2
うっすらこんなこともあったなあと手に取った本。平均年齢67歳という集団が台風に直撃されても誰一人欠けることなく助かった訳とは。 人間は闇を抱えているけれども他人を思いやり助け合うことが出来る。極限状態のなか、歌やジョークで他人を励まし、誰も責めず、パニックにならなかったのは奇跡というか、みんなが掴みとった生きるためのチカラなのではないでしょうか。そしてバスの屋根に目が行きがちだけど、流されるバスから竹を握って守った男性2人の勇気にも頭が下がります。人間の善意を信じたくなる本でした。2020/01/18

ゆふいん

2
表紙の写真は当時、大変話題になったので覚えていた。タイトルを見て首を捻ったが、読み終われば納得。あの台風の夜、バスの上で何が起きていたのかが分かる、非常に貴重な記録だと思う。2009/12/05

ゆうゆう

1
誰ひとり欠けることなく、無事帰還。平均年齢60歳超。実話。いやはや、凄い!人間は凄い!経験を積んだ、最適人数の集団だから成せたのか。これが、自家用車だったら、せいぜい家族4人、しかもバス程の車高ないからあっという間に流されて助かれない。治水、道路も排水が整った現代だから、台風とか自然の脅威と言われてもピンとこない事がほとんどだけど、やはり無理はしない方がいいんだと実感。よくぞご無事で。いざとなったときの連携プレーは素晴らしい。人間すてたものじゃないのね。素晴らしい!2017/08/05

nabeko

1
2004年に台風23号で水没した観光バスの乗客が書いた本。水没したバスの屋根で過ごした10時間の間にどのようなことがあったのか、淡々と書かれていますが乗客たちが取った行動ひとつひとつに胸を打たれました。バス水没事故のことの他に戦時中のことや、看護師であった作者の壮絶ともいえる体験が綴られていて色々考えながら読みました。読んでよかったと思わされた一冊。石持浅海のセリヌンティウスの舟という小説を思い出しました。2013/02/06

GATA

1
避難しようとか停まろうという希望が聞き入れられずに命の危機を迎えたにも関わらず誰も運転手を責めなかった、その事実に心打たれた。極限で発揮されたチームワークにも。全員が助かったのは、奇跡ではなく不断の努力でつかみとった必然だったのでは無いだろうか。2012/11/18

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