コロンブスそっくりそのまま航海記

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  • サイズ B6判/ページ数 345p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022505200
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0098

内容説明

すべての始まりはアメリカ人とスペイン人の2人の冒険への情熱からだった。コロンブスとそっくりそのままの航海をしよう!船も計器も食べ物もすべて昔どおり。もちろんモーターやラジオ、救命ボート、缶詰、ビン詰類といった近代的なものは使用しない。やがて同志は9人になり、コロンブス気取りでスペインをあとに勇ましく大西洋上に船を進めるが、待ち受けていたのは、想像を絶する緊張と恐怖と闘う苦難の日々だった…。

目次

切実な計算
冒険にいたる経緯
複製の国
勇壮な牛追い祭り
ヤギ皮と蚤の市
動かない船
アメリカへ航行中
混乱と恐慌
心もとない始まり
ワイン、女性、そして歌
沈まぬクルミの殻
ニーニャ2世号での1日
精密な航海
食糧問題をめぐる論争
凪ぎ模様 1日目から8日目
執念の釣り 9日目から17日目
貿易風 18日目から22日目
ジョゼフ・コンラッドの『台風』さながら 23日目から28日目
「天の恵みの水?」 29日目から46日目
「ハローアメリカ海軍機…」47日目から52日目
悲劇と悲劇寸前 53日目から65日目
上陸―サンサルバドール 66日目から77日目

著者等紹介

マークス,ロバート・F.[マークス,ロバートF.][Marx,Robert F.]
1936年生まれ。アメリカの水中考古学者、歴史家。5000回以上のスキューバ・ダイビングをこなし、歴史、考古学、沈没船、探検について800以上の報告書や記事、60冊以上の本を出版。水中考古学会や海洋調査協会の設立のメンバー。コロンブスの初めての探検を「ニーニャ2世号」で実際に再現した功績によって、スペイン政府のイザベル・カソリック勲位の「ナイト」の称号を与えられた

風間賢二[カザマケンジ]
1953年、東京生まれ。出版社勤務を経てフリーに。現在、翻訳家・評論家。『ホラー小説大全』で第51回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

63
1962年、15世紀コロンブスのアメリカ大陸発見の航海を再現しよう、と水中考古学者の著者が呼びかけて9人の冒険者があつまった。装備は当時のものと同じという縛り。著者は出発の準備に駆け回るが、用意できた船は当時のものの二分の一の大きさで素人の設計。時間がなく準備がいい加減で、食料飲料はすぐに腐ってしまう。乗組員たちも実は船の経験があるのは誰もいないと海にでて判明。著者以外はスペイン人で彼らのラテン気質が色濃い旅行記。プライドだけは立派と著者。ちなみにこの航海は成功し著者はスペイン王室に叙勲を受けている。2017/02/08

蘭奢待

43
1963に出版されベストセラー作品が、2009年になり始めて日本語に翻訳された。コロンブスの航海の再現を目的とした大真面目な冒険だが、スペイン人の陽気さや文体の軽さから、はちゃめちゃな冒険譚になっている。 寄港する先々で盛大な歓待を受け、準備そっちのけで楽しんでしまう乗組員たち。水や食料はともかく、酒だけはたんまりと積み込んでいる。 仲間割れも多く、水も食料もなく、怠惰で失敗ばかりで、実際のところ険悪な旅だったろうが、作品は悲壮感よりもおバカさが強調されている。おもしろおかしく感じてしまう。2020/09/21

nobu23

12
1962年に、コロンブスの当時のアメリカ大陸発見の航海を再現しようと試みた77日間の船上記録とその準備に関して書かれたもの。再現と言っているが、実際は船のサイズも小さく、色々と設けた制限なども最後は背に腹は変えられず守ってはいない。食糧や水を何度も腐らしたり、船もまともに機能していないなど、グダグダな感じであったがサバイバル感は伝わった。かなり昔の出来事だが当時は相当話題になった模様。2019/11/10

ふろんた2.0

6
★★2018/10/11

sataz

6
コロンブス艦隊の一艇を復元して、装備も当時のまま大西洋横断へ。ところが、船の設計・準備食料・乗組員・天候すべてに間違いが。ろくな食料もなく、幾度の嵐を乗り切ることになり、しかも自らの現在地もよくわからない・・・。それでもスペイン人(船長と大体の乗組員)の意地か、筆者(航海士、アメリカ人)の海に関する知識・経験・体力か、単なる運か、どうにか渡りきってしまう。 悲惨な状況でも楽観的で無茶な彼らの動きを割と冷静に描き、なんでこんなことを思わせながら読み切らせてもらった。 1962航海、1963原書で2009訳。2014/06/26

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