内容説明
ヒンドゥー教、神道、ユダヤ教、キリスト教、イスラーム、仏教。いま、他者とつながるために必要なこと。
目次
予習編 宗教聖典を読むポイント
第1講 ヒンドゥー教の聖典を読む
第2講 神道の祝詞を読む
第3講 ユダヤ教の聖典を読む
第4講 キリスト教の聖典を読む
第5講 イスラームの聖典を読む
補講1 イスラーム原理主義を改めて考える
第6講 仏教の経典を読む
補講2 仏教者・宗教学者から見るチベット問題
著者等紹介
釈徹宗[シャクテッシュウ]
1961年、大阪生まれ。龍谷大学大学院博士課程、大阪府立大学大学院博士課程修了。学術博士。専門は宗教思想、人間学。浄土真宗本願寺派如来寺住職にして兵庫大学生涯福祉学部教授。また、NPO法人リライフ代表として認知症高齢者のためのグループホームやケアプランセンターも運営する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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棕櫚木庵
23
三大宗教+ヒンドゥー+神道+ユダヤ教についの6講.元は,カルチャーセンターの講座だそうで,おしゃべり口調や冗談が残っていて読みやすかった.「聖典を乱読する」と言いながらも,実際には各聖典からの引用は数節にとどまる.まぁ,ヒンドゥー教や神道は聖典を引用しにくいような気もするし,元の講座では聖典のプリントが配られたらしいけど.しかし逆に,その宗教の要として聖典のどこが選ばれたかが興味深かった.一番面白く読めたのは神道(「大祓詞」を引用)だったが,各宗教を対比する視点が自ずと生じ,その点でも多くを教えられた.2022/12/23
鳩羽
7
装丁の雰囲気通り、シンプルにポップ、読みやすくて易しかったです。「乱読」というほど聖典を取り上げてはいません。単なる宗教の説明に終始せず、近代の発展との関わり、経済に与えた影響、日々の習慣、考え方、哲学との関係、などなど、様々なものと結び付けての解説が新鮮でした。2009/09/15
さく
6
文庫化の時に『早わかり世界の六大宗教』と改題されている通り、ヒンドゥー教、神道、ユダヤ教、イスラーム、仏教の聖典の一部を取り上げ解説する。なんとなく理解できたようではあったが本を閉じるとモヤモヤと消えていった。きちんと知るなら私はもっと努力が必要。それでも入門としてとても読みやすい。神道と仏教はスッと頭に入ってきたということで、信仰を持っていないつもりでも影響を受けていることを自覚した。仏教の無畏施というのは良いなと思った。2016/07/26
Humbaba
6
宗教は,それぞれ様々な戒律を持っている.その戒律は,もしかしたら論理的な意味はないのかもしれない.意味のないものを守るというのは,不合理かもしれないがそれこそが非常に宗教的であるとも言える.2010/07/14
kera1019
4
釈撤宗さんの本はどの本に関しても仏教を知らない人が読んでも分かるように工夫されてあるので、仏教との距離がグッと近くなる。今回はヒンドゥー教、神道、ユダヤ教、キリスト教、イスラーム、仏教の聖典を読んでみようって事やけど、やっぱりこれだけのモノを一冊に纏めるとなると聖典の一節に触れるという部分では物足らなさを感じる。でもユダヤ教での「豚肉を食べない理由」とプロテスタントの福音主義と浄土教が近いって云うのには「なるほど」と思ったし、仏教の講に関しては流石に本職、面白かった。2013/03/14