訓練犬がくれた小さな奇跡

藤井 聡【著】

朝日新聞出版（2008/09発売）

• サイズ B6判／ページ数 246p／高さ 20cm
• 商品コード 9784022504623
• NDC分類 645.6
• Cコード C0095

内容説明

懸命に生きた犬たちのことを覚えておいてください！中越地震で２歳児を救出したレスター、老人の動かなかった腕を上げさせたセラピー犬、飼い主の身代わりに天国に旅立ったランス…１０００頭以上の犬をしつけてきたテレビでおなじみのカリスマ訓練士が、初めて犬との出会いと別れを綴った感動の物語。

目次

人を幸せにした捨て犬・アミー
音のない世界で愛を伝える聴導犬・美音
捨て犬が人を救う
中越地震で奇跡の救出劇を演じたレスター
犯人の目の前でぴたりと止まったハヤテ
命を懸けて立ち向かう制圧犬
世界一すてきな犬のしつけをした少女
主人を失った居候犬の悲しい運命
懸命に仕事をする盲導犬の生きがい
誰も知らない飼い主の意外な心理
がんこな訓練犬・ワンガレの可愛さ
老人に生きる力を与えたセラピー犬の愛
自ら死を選んだ天才犬・ヴィコーの生涯
飼い主の身代わりに天国へ旅立ったランス

著者等紹介

藤井聡［フジイサトシ］
１９５３年東京生まれ。日本訓練士養成学校教頭。（株）オールドックセンター専務取締役。警視庁嘱託。環境庁動物適正飼養講習会講師。１９９８年度ＷＵＳＶ（ドイツシェパード犬世界連盟）主催の訓練世界選手権大会で、日本チームのキャプテンをつとめ、個人で第８位に入賞。日々、訓練士の育成につとめながら国内外の競技会にも参加。また、犬のしつけの啓蒙活動を全国各地で行い、好評を博している。『しつけの仕方で犬はどんどん賢くなる』など、しつけの本が、１０万部を超えるロングセラーになっている他、『どうぶつ奇想天外！』（ＴＢＳ系）のカリスマ訓練士としてもおなじみで、テレビの出演も多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[にゃも]

表紙に魅せられつつページをめくると本文中にもシェパの仔犬の写真がたくさんあって顔がデレデレと緩みっぱなしになってしまった。長年警察犬の訓練を手掛ける藤井さんの本だけあって働く犬の話が多いのも嬉しい。隣に犬っころをはべらせて、ぐりぐりと撫でながらこんな本を読む…至福のひと時である。

2015/08/21

[速水 舞]

犬の訓練をしている作者が出会った犬たちを紹介した本です。表紙の犬の写真がなんとも愛らしく手にとってしまいました。作者曰く、犬は本能的に人に尽くしたい、主人を求める生き物だと言います。解きに身勝手な理由で捨てられた犬たちが、聴導犬や警察犬として働く姿を読むとなんとも言えない気分になります。これから犬を飼おうと考えている人に読んで欲しい一冊です。

2014/10/08

[シーズー]

制圧犬の存在は初めて知った。どの話も何だか分からないけど、キューンとくる。淡々と書かれているけれど、すごく引き込まれて一気に読んだ。国によってこれだけ犬に対する意識が違うとは…。日本も見習わなければならない所があるだろうが、その前に、飼い主の意識と責任をもっとしっかりしなければいけないんだろうな。

2014/05/29

[ヒポかーさん]

読んでじーんと感動するような話かと思っていたら、どちらかといえば考えさせられる内容の話が多かったです。私は犬を飼っていませんが、犬との付き合い方を間違えると大変な事になりかねません。これから犬を飼うことを検討されている人は、一読してみるといいかもしれませんね。

2009/11/13

[クミコ・ロッテンマイア]

子犬から成犬まで、可愛いシェパードの写真満載だが、内容はしんみり感動的なものが多い。ラストスピリチュアルになるのは好き嫌いが分かれそうだが、犬好きなら一読の価値あり。

2009/02/24