出版社内容情報
お産にまつわる事故が起こるたび、「たらい回し」「判断ミス」などを責められがちな産科医。そうした風潮に対し、現役産科医でありメディアで医療コメンテーターである著者が、日本の産科医療の危機を訴える。巻末では、産科崩壊回避のための私案も提示。
内容説明
逮捕者まで出る「産科医受難」の時代。日本中の妊婦が安心して出産できる日を迎えるための策はあるのか。医療コメンテーターでもある筆者が発する七つの緊急提言。
目次
第1章 「前置胎盤」の明暗
第2章 “たらい回し”と呼ばれる現象はなぜ起こるのか
第3章 お産の異変は突然に
第4章 ここまできた産科医療の危機的状況
第5章 アメリカにおける産科医療の現状
第6章 産科医療の崩壊をくい止めるには
著者等紹介
森田豊[モリタユタカ]
1963年、東京都生まれ。秋田大学医学部、東京大学大学院医学系研究科卒業後、米国ハーバード大学医学部産婦人科専任講師などを経て、現在、板橋中央総合病院産婦人科部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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つーちゃん
12
産科医がいなくなってお産難民増えちゃうぞ!と警鐘を鳴らす本。2008年発行だけど、今でも通ずる(というか改善されてない)内容なんじゃないかな。周産期母子医療センターの設置率や、医療訴訟の具体例、当直だらけの勤務体制など、産科医を取り巻く酷い状況がわかった。それでも信念を持って続けてくれるお医者さんに感謝しようと思った。主治医制度→チーム医療にするのは賛成!どんな仕事も、誰が対応しても同じクオリティを保てる体制って大事だよね。2023/11/14
月猫
0
今までは患者という立場から見ていたが、内部事情がわかり(産科だけですが)産科の医師や助産師さんにエールを送りたい。また、もっと勤務しやすい形態に是非なってほしい。医療系の本をまとめて読もうと思ってます。2012/06/06
さとー
0
参考になりました(´・ω・`)お医者さんは世の中あふれかえってるように見えるがその実は。。。色々考えなくては。2011/07/30
柴犬 太郎
0
著者・産科医側からの弛緩性出血を経験した話がリアル。2008/09/02
U-G.Kintoki
0
現在の産科医療について深く考えさせる2008/06/25