Sue スー―史上最大のティラノサウルス発掘

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  • サイズ B6判/ページ数 420,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022500106
  • NDC分類 457.87
  • Cコード C0045

内容説明

1990年8月12日、サウスダコタ州の荒野で、一体のティラノサウルスの化石が発見された。発見者スーザン・ヘンドリクソンの名を取って「スー」と名づけられたこの化石は、T・レックスとしては過去最大、しかも90%の骨が発掘されるという、発掘史上、稀にみる化石だった。だがまもなく、地主と発掘者のあいだで所有権をめぐる裁判に発展。FBIと軍隊が強引ともとれる方法で骨格を押収すると、法廷闘争は熾烈なものになっていく。合衆国中が騒然とするなか、連邦政府、地元先住民族、古生物界まで巻き込んでおこなわれた闘いは、地主側が勝訴。発掘者であり著者のピーターに意外な評決がおりる…。大草原での発掘、裁判闘争、恐竜学の最前線をゆく研究、家族の愛…、古生物界の“インディ・ジョーンズ”といわれるピーター・ラーソンが語る、夢と闘争の「Sueスー全物語」。現場写真を多数掲載、T・レックス骨格図、T・レックス全標本リストなど充実の付録満載。

目次

第1章 スーという名の恐竜
第2章 過去の発見者と三つぞろいスーツ
第3章 やっと自由に
第4章 唯一無二のレックスとその性別
第5章 一連の証拠
第6章 落ち着きのない子供
第7章 途方もない隔たり
第8章 T・レックス裁判
第9章 評決
第10章 息つくひま
第11章 家族の価値
第12章 死後の世界

著者等紹介

ラーソン,ピーター[ラーソン,ピーター][Larson,Peter]
プロの化石発掘家・研究者・ブラックヒルズ地質学研究所社長。4歳から化石の底知れぬ魅力に惹かれ発掘と研究を続けてきた。1978年、ブラックヒルズ地質学研究所設立。ルース・メイソン発掘場などにおける重要な化石発掘を手がけるとともに、化石標本や鉱物、キャストレプリカなどを売買、世界の名だたる博物館に収めてきた

ドナン,クリスティン[ドナン,クリスティン][Donnan,Kristin]
ジャーナリスト

冨田幸光[トミダユキミツ]
国立科学博物館地学研究部生物第3研究室長。1950年愛知県生まれ。アリゾナ大学大学院博士課程修了。Ph.D.

池田比佐子[イケダヒサコ]
1955年福岡生まれ。九州大学大学院修士課程(英語英文学専攻)修了
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tatsuya

2
有名なティラノサウルスの全身化石スーの発見・発掘のエピソードと、その後のスーの所有権を巡る訴訟をはじめとするゴタゴタについての話。ゴタゴタがあったらしいということは何となく何処かで聞きかじっていたけど詳細はさっぱり知らなかったので、興味を持って読み始めた。でも結局訴訟云々の部分より、ティラノの生態研究に関する部分の方を興味深く読んでいたw2011/04/24

ゆずこまめ

1
訴訟の部分にはイマイチすっきりしない気分になるが、恐竜への愛情と発掘への熱意は伝わってくる。 これからも発掘と研究を思う存分やって私達に恐竜について教えてほしい。2020/07/10

もわし

1
楽しかった。2005/12/14

yyrn

0
世界最大にして最も完全なティラノサウルスの化石「スー」の発掘までの部分と、その後の所有権を巡る訴訟沙汰(さすがアメリカ!)と、発掘によってわかったティラノサウルスに関する知識と研究史が入り交じった科学ドキュメンタリーだ。  ちなみに、事件にもめげず、その後も活動を続けるアメリカ人のガッツには恐れ入る。また、その成果も見事なものである。 2013/05/27

yooou

0
☆☆☆★★2005/08/28

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