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出版社内容情報
【芸術生活/コミック劇画】今年、20周年を迎えた朝日新聞社主催の「手塚治虫文化賞」を記念して制作する特別単行本。700タイトル、2500エピソードという膨大な量の手塚作品の中から、手塚治虫文化賞作家らがこれぞ傑作!という短編を集める。
手塚治虫[テヅカオサム]
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツキノ
22
手塚治虫文化賞受賞作家の8人が選んだ手塚作品。どれもずしんと迫る。推薦文付。萩尾望都、浦沢直樹、諸星大二郎、こうの史代、ヤマザキマリ、村上もとか、岩明均、今日マチ子。(本の花束)2023/02/06
ムーミン2号
11
朝日新聞社主催の手塚治虫文化賞を受賞したマンガ家さんたちが選んだ手塚作品のアンソロジー。いずれ劣らぬ名作揃いだが、各マンガ家さんたちの推薦文が示唆に富んでいて手塚マンガの魅力を伝えてくれる。シロウトのワタシなどの蒙を啓いてくれる記述は貴重だ。収録作品は何度も読んできたものだが、これからも何度も読むことになるだろうものばかりだ。そのたびに、新たな発見があることを祈っている。どうでもいいことだが、本書は別の本を借りようと図書館へ行って、目的の本が既に借りられていたので、見つけたのを幸いと借りたもの。2023/08/06
bakumugi
9
既読は紙の砦のみ。大作にくらべれば地味な短編だが、手塚治虫の個性が光る作品ばかりだ。今は大御所の作家の選択眼にも個性が見えて面白い。戦時中に散った幻の作品がたくさんあるに違いない。でも戦争でなくしたものから生まれた新しい作品もあるはずだ。劣等感、焦燥感、嫉妬、天才にそぐわない強烈な負のパワーを昇華した先の漫画だから紙面に命が宿るんだろうな。紙の砦は好きだが、ゴッドファーザーの息子とカノンが良かった。2017/07/12
すうさん
2
手塚治虫文化賞作家(萩尾望都、浦沢直樹、諸星大二郎、ヤマザキマリなど)が選んだ手塚の作品集。選ばれた作品の内容は深いものが多く秀逸作品ばかり。「ゴッドファーザーの息子」「紙の砦」など自伝的要素のあるものや「安達ケ原」「人間牧場」などの後の大作「火の鳥」に通じる未来と過去を通じる話も良い。また初めて読んだ「マンションBOA」は宮崎駿「平成ぽんぽこ合戦」の原作版のようで驚いた。「カノン」についてはとても抒情的な話で本書の巻末を飾るに相応しい。私の感想としては手塚作品は何年たっても色あせないのを実感した。2022/09/06