出版社内容情報
手塚治虫のライフワーク『火の鳥』12作がオリジナルのB5サイズで復活! 手?治虫のダイナミックな描線を堪能できる大判サイズ。生誕80年を記念して、なつかしのデザインで。毎月2冊ずつ刊行予定。第5回は「異形編、生命編」と「太陽編」の2冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
66
まだ読んでいない「火の鳥」があった。そういう本に、この歳で出会えたことが幸せである。ドストエフスキー「罪と罰」のテーマを、過去と未来で描く。時間ループとクローン人間というSF設定を使いながら、生命の尊さを描いている。他の「火の鳥」も読み返したくなってしまう。2020/11/04
りんご
36
「異形編」は八百比丘尼のお話。火の鳥の中のお話ではあるが、いろんな選集に収載されてるんじゃないかな。ページ数がそこそこ短く、その割にお話の完成度がすごく高いせいだと思う。輪廻と呪い。無間地獄だな、と思い、左近介が何故そこまで辛い目に遭うのか腑に落ちない。でもまあ普通に生きるのも割と地獄か。いつ死ぬか分からんし、ご飯は食べないといけないし。「生命編」あー、愛ですね。クローン人間の話。とうさんは人間よ。それでいいじゃない。2022/04/24
かっぱ
27
【再読】永遠に自分が殺され続ける異形編。これは人類は永遠に自分で自分を殺し続ける因果にはまってしまっているという警告のよう。クローン人間を扱った生命編。科学技術が進んだあとの命の扱われ方が問われている。2014/04/30
出世八五郎
26
〈異形編〉映画トワイライトゾーンのような雰囲気。夢魔に魅入られ閉じ込められたアウターゾーンのお話。長編で読みたかった。〈生命編〉クローン・バトルロワイアル!いつの世も馬鹿が問題を起こし、窮屈な世界になる。落とし前つけたからとて許される問題じゃあない。すべてのことに言える。2015/12/24
たまきら
25
うわあ、なつかしい。生命編久しぶりに読みました。かなりぶっ飛んだ設定ですが、命をただエンタテインメントのためにもてあそぶ…という残虐な余興は、いまも堂々と続いている気がします。疑問に思っている人って、たくさんいるのかなあ…とおもうぐらい。昨日12歳以下は制限がある映画・鬼滅の刃について一年生と三年生たちが話していて、「あたし泣かなかった」というのが論点で、なんだか不思議な気持ちになりました。生命の話、おうちでしてるのかなあ。2020/11/19
-
- 和書
- 読書レポートの誕生