出版社内容情報
手塚治虫のライフワーク『火の鳥』12作がオリジナルのB5サイズで復活! 手塚治虫のダイナミックな描線を堪能できる大判サイズ。生誕80年を記念して、なつかしのデザインで。毎月2冊ずつ刊行予定。第2回は「ヤマト編、宇宙編」と「鳳凰編」の2冊。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りんご
39
ヤマト編は古墳のお話。部族違いの恋。クマソのおじいは黎明編のグズリの子孫。洞窟から火の鳥に励まされながら這いあがり、地上で集落を作った、と言う設定に痺れるね。語り継がれる歴史が正史。語り継がれない歴史は誤りなのか? 宇宙編、これ大好き。脱出ボートの会話のコマ割りに目を見張る。回想シーンの双六みたいな描き方も面白い。流刑地の異形の植物、初見では(まあ異星だしね、こういうフォルムもありだね)と思う。が、物語通してのモテ女子がその姿になった、と聞くと急に鳥肌が立つ。猿田の醜い姿の理由がここで。2022/03/26
出世八五郎
25
朝日ソノラマ版読了。写真ないのでこちらで登録。内容は同じなハズ。ヤマト編に猿田は出てこない。黎明編とつながっているので、生まれ変わるのはもう少し先のようだ。宇宙編はソラリス的な雰囲気がある。宇宙という闇の中、漂い続ける4つの脱出カプセル・・・茫漠と流れる時間と静かに語られる過去。猿田はこの時代に生まれ変わり、再び女がらみの罪を犯す。古代世界は、限りある史料という枠の中で描かれるが、宇宙未来は枠に限りなく、面白くなるのは必然なのかも知れない。2015/12/20
ブラックジャケット
19
黎明編・未来編で唯一無二の世界観を示した著者だけに、ヤマト編はギャグ満載の古墳時代となった。ヤマト国ヤマトオグナはクマソの国の川上タケルを退治することを命じられる。スペクタクル編でもあるが、古墳に供される人柱の批判がある。宇宙編は、マンガのコマ割りの実験的な試みに圧倒される。五人の乗組員のいる宇宙船が航行中、操縦者牧村の自殺で事故に至る。冬眠中の四人が、それぞれ救命艇で宇宙に散る。その後にもう一つの救命艇が近づいてくる。牧村とナナの関係に奇崎がからむ。さらには猿田と火の鳥へ続く。 実験的な宇宙ミステリ。 2024/02/22
あっきー
17
⭐3 1、2巻目ほどの衝撃は無かったか、美人はいるだけで周りの人心を惑わせるな、最近はテレビかネットでしか拝めていないのでいたって平穏無事だ2021/10/30
イリエ
13
絵の表現がとても面白いです。主人公の人生相談が新聞コラムのように載ったり、宇宙編ではコマが平行に進行したり。こんな漫画あまりない気がします。マキムラがラダを食べているシーンは、とてつもなかったです。2016/11/24