内容説明
これは、中国清朝最後の皇帝・溥儀のそば近くに仕えた一宦官、孫耀庭(スンヤオチン)の半生をつづったドキュメントである。溥儀は、話題の映画の題名そのまま、まさに「ラスト・エンペラー」であったが、その溥儀亡きあと、現在もなお健在する孫耀庭は、文字どおり「最後の宦官」と呼ぶにふさわしい。
目次
静海
都の風
載涛府
紫禁城へ
神秘の紫禁城
皇帝溥儀
動乱の紫禁城
清朝の終焉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
すし
2
冒頭の静海(地名)に生まれたら人さらい、娼婦、宦官のいずれかになるしかない、という文から引き込まれる。蒼穹の昴の春児を思い出しながら読んだが、春児のようにトントン拍子で出世するわけではないところがリアル(例えば、急に解雇されてしまったり)主人の前でおどけて見せる宦官や宮女に哀しさを見るのはもちろん、賭けの対象にされて自害した女性(名前忘れた)や婉蓉(溥儀の奥さん)といった強い立場の人たちからも悲哀を感じる。2013/10/05
白猫の単語
1
内容を吟味せずにネットで購入したがこれはアタリ。面白い。2014/06/23




