出版社内容情報
よいこしか入れないふしぎなものをたくさん売っている「魔法を売る店」。ほかに「ふしぎなランの花」「風船になった人」など4編。最高のSF作家ウエルズの少年少女向きの短編集です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
45
児童書。4つの短篇。魔法の話だからワクワクしたものかと思ったが、奇妙だったり、不思議なだったり・・。挿絵も一層、不気味さを醸し出しているようでした。古い本ですが引きこまれる内容でした。2020/09/21
Wisteria
5
想像以上に児童書だった。魔法を売る店でハラハラしているおとうさんに大共感。私はもう完全に大人側なんだな、いつの間にやら。2017/01/23
papain.papain
4
往年のSF大家H.G.ウェルズ(『宇宙戦争』でタコのような宇宙人を描いて有名だとか)による4篇を収めた絵本。笑ゥせぇるすまんの源流を見た思いがした。2024/05/23
奴が岳魚
3
子供の頃に出会ってもうずっと好きな本。海底二万里等で有名なウエルズの短編集。凄すぎるイマジネーション。藤子fにも通じる、スンバラシイsf(スコシフシギ)な、日常のずれからのイリュージョン。そんなウエルズだけでも凄いのに、挿し絵の小野かおるさんの絵が。もうなんとも言えないって。なんだこの味わい読み手を全く自然に不可思議な世界へ導く不思議な絵柄。そして山主敏子の訳文の普通さ。この二大巨頭の結婚を粛々取り仕切る仲人のような奥ゆかしさ。普通さ。大好き過ぎて、何故か二冊持ってる。いつどこで?買った記憶無いのに。魔法2014/01/27
夜尋
2
タイトルに惹かれて購入した本。普通の魔法ファンタジーではなく、四つの短篇がありますが、どれもハッピーエンドとは少し違う、不思議で不気味なお話でした。独特な挿絵と相まって、一層不可思議さを感じさせられました。魔法を売る店を見つけたら、入らずにはいられないですね。2016/06/29