出版社内容情報
最近の化学の入試における出題傾向を見ると、国公立大、私立大を問わず、図・グラフが関係した問題が著しく増加しています。特に、センター試験では、毎年図やグラフを扱った問題が必ず出題されていますが、残念ながら、その問題の得点率は低いのが実状です。この結果は、受験勉強の重点が知識の習得や計算のテクニックばかりにそそがれ、事象や現象を考察する力、実験を計画し、結果を分析・処理する力を養うことがおろそかにされているためと思われます。そこで、本書は最近の入試問題の中から図、グラフ、系統図が関係する問題だけを精選し、第1編・図問題の解き方、第2編・グラフ問題の解き方、第3編・系統図問題の解き方の3編、149題の問題で構成してあります。解説は「読み方・見方」として、解法だけではなく、関連する周辺知識も示し、物質や現象の考察から原理・法則を導き出す考え方、実験の計画と処理の仕方など、思考力、応用力が養成できるようにしてあります。また、随所に設けた「One Pointゼミ」は、本文と関連した関連事項や発展事項を補足して説明してあります。
