出版社内容情報
柳田国男・渋沢敬三の指導下に、生涯旅する人として、日本各地の民間伝承を克明に調査した著者(1907―81)が、文字を持つ人々の作る歴史から忘れ去られた日本人の暮しを掘り起し、「民話」を生み出し伝承する共同体の有様を愛情深く描きだす。「土佐源氏」「女の世間」等十三篇からなる宮本民俗学の代表作。(解説 網野善彦)
【目次】
目次
対馬にて
村の寄りあい
名倉談義
子供をさがす
女の世間
土佐源氏
土佐寺川夜話
梶田富五郎翁
私の祖父
世間師(一)
世間師(二)
文字をもつ伝承者(一)
文字をもつ伝承者(二)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ukitama
0
へたな小説を読むよりおもしろい内容だった。歴史(書)は残された文献から作られ、それを教えられてきた。一方、教えられていない豊な歴史があり、それは、人口比でみると大多数の歴史であることが分かる。文字として遺されていないこうした歴史、風俗を書き残してくれた先人たちに感謝。こうした書き残されたものを、現代の生活、考え方と比べてみると、僅か2世代程度の時間差の中でいかに大きな変化があったかを考えさせられる。合議制、隠居の意味等、考えさせられる。今の日本人は、「作られた日本人」なのかもしれないという考えを持った。2026/09/27
ジョン
0
土佐源氏のインパクトがすごい。でも読み終わったあとに思ったのは「百姓になりてぇ~」だった。地に足をつけて自分の世間をより良くしようとした名もなき日本人たちの話を読んでると、私もそうでありたいなぁ~と感じる。大学時代に海外に留学したり、出身地と違う地域に移住して暮らしたり、もしかしたら私も現代の「世間師」なのではないかと思ったりなどした。文字を持つものと持たないものの暮らしのあり方自体が違っていたりすることも、考えたことの無い視点だった。2026/09/12




