内容説明
検証されずコロナ禍は終わったのか?過去最大の医療崩壊を引き起こし、過去最多の死者を出した新型コロナ感染第8波の現実を、国(政府)は黙殺した。死者の大半が高齢者であったからだ。こうした高齢者の生命を軽視する政策状況に異を唱え、患者の権利(生命権、医療を受ける権利)という観点から、医療・公衆衛生の法制度の問題点・課題を明らかにする。
目次
序章 コロナ禍の医療・公衆衛生と患者の権利―医療を受ける権利は保障されたのか
第1章 医療に関する法―医療保障法
第2章 公衆衛生に関する法―公衆衛生法
第3章 医療保険制度改革と患者・被保険者の権利
第4章 高齢者医療確保法・高齢者医療改革と高齢者の権利
第5章 医療法・医療提供体制改革と患者の権利
第6章 公衆衛生・感染症法と患者の権利
終章 介護保険法・介護制度改革と要介護者の権利
著者等紹介
伊藤周平[イトウシュウヘイ]
1960年、山口県生まれ。鹿児島大学法文学部法経社会学科教授。労働省(現厚生労働省)、社会保障研究所(現国立社会保障・人口問題研究所)を経て、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。その後、法政大学助教授、九州大学助教授を経て、2004年4月より鹿児島大学法科大学院教授、17年4月より現職。専攻:社会保障法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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