出版社内容情報
深刻な人道危機が続くシリアとその隣国レバノンは、中東政治研究の展望を切り開く鍵を握っている。シリアによるレバノンの実効支配、国家の枠組みを越えて絡み合う政治主体の存在など、両国の特異な政治的実態を明らかにした労作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mittsko
6
シリア内戦には、ある事情から個人的に強い思い入れがある。全くの門外漢だが勉強のため、信頼のおける本書を手にとった。とにかく勉強! ※ 09年2月刊。このタイミングは、21年4月現在までつづく「シリア内戦」勃発の直前(11年1月から始まり同年12月に「内戦」としてUNHCRが宣言、その後十年間、混乱をきわめる)。 ※ 本書の主題は、シリア、レバノン各国の政治構造と両国間関係。アジア経済研究所で2年間にわたりなされた研究会の成果。執筆者は編者お二人のみだが、研究会合には他に多くの研究者が参加していたとの由。2021/04/12