感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bevel
5
想像以上によかった。まず『存在と時間』の「として構造」、つまり知覚の分節自体が「語り(Rede)」であり、それを参照するしるしのようなものが「言語(Sprache)」という現象学的行為論依存の言語論がある。この言語論は匿名的で頽落したものとしてしか現れないけど、その公共性を可能にする内的必然性としての「良心の呼び声」の水準が断層をはらむものとしてあり、(存在と公共性の)対話の場と見なされる。ヘルダーリンやエリオットの議論はこれを具体化するものであり、同時に「歴史」を導入するものである。という感じ。2024/11/11