出版社内容情報
2013年、水月湖が過去5万年の時を測る世界の「標準時計」になった。その意味とは? 世にも稀な土の縞模様「年縞」を手にした若者たちの研究の実際は? いかにして結実したか。国境を越えた友情、ライバルとの戦い、挫折と栄光とを当事者が熱く語る名著に、その後10年間の研究の進展と心温まる後日談を追加。解説=大河内直彦
内容説明
2013年、水月湖が過去5万年の時を測る世界の「標準時計」になった。若き研究者が夢を描いてから二十数年。情熱と、国境を越えた友情と、ライバルとの戦い、挫折と栄光があった。世にも稀な土の縞模様「年縞」を手にした若者たちの研究の実際はどんなもので、いかにして結実したのか。当事者の熱き語りから科学の本質が見えてくる。
目次
プロローグ―「福井の湖、考古学の標準時に」
1 奇跡の湖の発見(最初は偶然だった;年縞研究の幕開け ほか)
2 とても長い時間を測る(長い時間の測り方;戦争の陰で ほか)
3 より精密な「標準時計」を求めて(93年コアの限界;イギリスの決断 ほか)
4 世界中の時計を合わせる(ポーラ・ライマーの挑戦;より厳密な定義 ほか)
エピローグ―「数えるなんて簡単なこと」
著者等紹介
中川毅[ナカガワタケシ]
1968年東京都生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科修士課程修了。エクス・マルセイユ第三大学(フランス)大学院博士課程修了。理学博士。国際日本文化研究センター助手、ニューカッスル大学(イギリス)教授などを経て、現在、立命館大学古気候学研究センター長。2013年大和エイドリアン賞受賞。著書に『人類と気候の10万年史』(講談社ブルーバックス。第33回講談社科学出版賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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