岩波現代文庫<br> 時を刻む湖―7万枚の地層に挑んだ科学者たち

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岩波現代文庫
時を刻む湖―7万枚の地層に挑んだ科学者たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 184p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006033514
  • NDC分類 456.914
  • Cコード C0144

出版社内容情報

2013年、水月湖が過去5万年の時を測る世界の「標準時計」になった。その意味とは? 世にも稀な土の縞模様「年縞」を手にした若者たちの研究の実際は? いかにして結実したか。国境を越えた友情、ライバルとの戦い、挫折と栄光とを当事者が熱く語る名著に、その後10年間の研究の進展と心温まる後日談を追加。解説=大河内直彦

内容説明

2013年、水月湖が過去5万年の時を測る世界の「標準時計」になった。若き研究者が夢を描いてから二十数年。情熱と、国境を越えた友情と、ライバルとの戦い、挫折と栄光があった。世にも稀な土の縞模様「年縞」を手にした若者たちの研究の実際はどんなもので、いかにして結実したのか。当事者の熱き語りから科学の本質が見えてくる。

目次

プロローグ―「福井の湖、考古学の標準時に」
1 奇跡の湖の発見(最初は偶然だった;年縞研究の幕開け ほか)
2 とても長い時間を測る(長い時間の測り方;戦争の陰で ほか)
3 より精密な「標準時計」を求めて(93年コアの限界;イギリスの決断 ほか)
4 世界中の時計を合わせる(ポーラ・ライマーの挑戦;より厳密な定義 ほか)
エピローグ―「数えるなんて簡単なこと」

著者等紹介

中川毅[ナカガワタケシ]
1968年東京都生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科修士課程修了。エクス・マルセイユ第三大学(フランス)大学院博士課程修了。理学博士。国際日本文化研究センター助手、ニューカッスル大学(イギリス)教授などを経て、現在、立命館大学古気候学研究センター長。2013年大和エイドリアン賞受賞。著書に『人類と気候の10万年史』(講談社ブルーバックス。第33回講談社科学出版賞受賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

124
地球の年代測定は炭素14が使われると教わった世代なので、今は地層標本が取って代わったとは知らなかった。しかも福井県の小さな湖で採取された標本が、世界の標準になったとは。研究費の獲得から膨大な量のプレパラートを作成し、1㍉も取りこぼさず年縞を数えるなど20数年に及ぶ科学者たちの気も遠くなる労苦と協力の積み重ねの末に、過去5万年の時間を厳密に測れるようになった。科学とは派手な発見や発明ではなく、こうした地道な努力の上に成り立つのだと痛感させられる。文字通り「プロジェクトⅩ」の題材になりそうな科学者のドラマだ。2025/05/17

やいっち

42
旧版に若干の追加、再構成。改めて良書と感じた。サイエンス入門書として読んでもいい。年縞博物館へツーリングした四年前を思いつつ本書を楽しんだ。2025/06/09

やいっち

7
「国境を越えた友情、挫折と栄光…。水月湖が過去5万年の時を測る世界の「標準時計」となるまでを当事者が語る。」という内容。やはり面白かった。敢えて新版も読んでよかった。  四年前、旧版について以下のように書いた(抜粋):2025/06/09

とり

5
福井県にある水月湖は、年縞と呼ばれる地層が7万年分も確認でき、奇跡の湖とも呼ばれている。ここまで長期間の地層が確認できる地層は他に発見されておらず、学術的に極めて重要で、地質学的年代決定での事実上の世界標準となっている。そこに至るまでの取り組みを本書は紹介している。以前、同じ著者の「人類と気候の10万年史」を読んだが、こちらは気候変動に焦点を当てており、本書と重なる部分も少なからずあるが、気候変動について議論するためにはその前段階として地道で長期間にわたる地層の分析が重要で、本書で詳しく知ることができる。2025/05/20

スプリント

5
土の縞模様「年縞」から過去5万年の時を図る標準時計となった水月湖。 その研究の軌跡。2025/02/07

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