出版社内容情報
戦争、自然災害、政変などの惨事につけこみ、人々が茫然自失している間に過激な経済改革を断行するショック・ドクトリン。独裁政権下のチリ、ソ連崩壊後のロシア、天安門事件後の中国など、世界中を席捲した改革は何をもたらしたのか。綿密かつ豊富な取材に基づき、舌鋒鋭い筆致でその正体を暴き出す。(解説=中山智香子)
内容説明
二一世紀になっても、シカゴ学派の市場原理主義改革は止まらない。9・11後のアメリカのセキュリティ産業の隆盛、イラク復興の失敗、スマトラ沖地震後の再開発…。ショックに乗じた政策に、目覚めた人々はどのように抵抗したのか?ショック・ドクトリンというレンズを通して立ち現れる衝撃の現代史、待望の文庫化!
目次
(資本主義への猛進―ロシア問題と粗暴なる市場の幕開け;拱手傍観―アジア略奪と「第二のベルリンの壁崩壊」)
第5部 ショックの時代―惨事便乗型資本主義複合体の台頭(米国内版ショック療法―バブル景気に沸くセキュリティー産業;コーポラティズム国家―一体化する官と民)
第6部 暴力への回帰―イラクへのショック攻撃(イラク抹消―中東の“モデル国家”建設を目論んで;因果応報―資本主義が引き起こしたイラクの惨状;吹き飛んだ楽観論―焦土作戦への変貌)
第7部 増殖するグリーンゾーン―バッファーゾーンと防御壁(一掃された海辺―アジアを襲った「第二の津波」;災害アパルトヘイト―グリーンゾーンとレッドゾーンに分断された社会;二の次にされる和平―警告としてのイスラエル)
終章 ショックからの覚醒―民衆の手による復興へ
著者等紹介
クライン,ナオミ[クライン,ナオミ] [Klein,Naomi]
1970年カナダ生まれのジャーナリスト、作家、活動家
幾島幸子[イクシマサチコ]
翻訳家
村上由見子[ムラカミユミコ]
著述家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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