岩波現代文庫<br> 「無罪」を見抜く―裁判官・木谷明の生き方

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岩波現代文庫
「無罪」を見抜く―裁判官・木谷明の生き方

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  • サイズ 文庫判/ページ数 450p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006033200
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0132

出版社内容情報

裁判官・木谷明の生き方

内容説明

起訴されたら有罪率が非常に高い日本の刑事裁判。一方で、死刑などの重大事件で、再審の結果、無罪となるケースも出てきている。在職中、いくつもの無罪判決を出し、そのすべてを確定させた裁判官は、いかにして無罪を見抜いたのか。被告人、証拠と向き合う姿勢、裁判官と検察の関係などを率直に語る。現在の日本の司法制度を考える際に必読の書。

目次

古里と疎開―囲碁棋士・木谷實、父からの期待
法律家を目指して―高校での猛勉強と東大での反動
師との出会い、人生の転機に―裁判官の基本を磨く
平賀書簡問題―「手紙届いた」福島重雄判事から相談
最高裁調査官に―“黒衣”に徹した五年間
憲法判例をつくる―「四畳半襖の下張」『月刊ペン』など
最高裁における事実認定審査のあり方―誤判・冤罪を防ぐ
調査官時代の思い出の事件―調査官解説は二五件
三〇件に及ぶ無罪判決―被告人の言い分に耳を傾ける
調布事件と少年の更生―「おかしいものはおかしい」
マイナリ事件、そして大学教授、弁護士―“冤罪の駆け込み寺”を

著者等紹介

木谷明[キタニアキラ]
1937年生まれ。60年司法試験合格、61年東京大学法学部卒業。63年任官、最高裁調査官、水戸地裁所長、東京高裁部総括判事などを歴任。2004年、法政大学法科大学院教授。現在は弁護士

山田隆司[ヤマダリュウジ]
1962年生まれ。2008年大阪大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。読売新聞記者を経て、創価大学法学部教授

嘉多山宗[カタヤマツカサ]
1964年生まれ。創価大学法学部卒業。91年司法試験合格。94年弁護士登録。創価大学法科大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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たま

25
『イチケイのカラス』というドラマが始まり、刑事事件の「捜査」をする裁判官の話だと言う。あり得ないと思っていたら種本があると言うので読んでみた。刑事事件で多くの無罪判決を書き、しかも殆ど控訴されていないと言う木谷明元裁判官へのインタヴュー。話し言葉で読みやすく、刑事で起訴されれば99%以上が有罪、ずさんな捜査を鵜呑みにした論理的におかしな判決がまかり通る現状への憤りがまっすぐ伝わって来る。「捜査」はTV局の話題作りの勇み足だが、裁判官にできることはたくさんあるのだと理解できた。 2021/05/02

ねお

19
30件の無罪判決を出した一裁判官の人生が痛烈な裁判所批判になる点こそ、日本の刑事司法が「絶望的である」とされる所以である。制度は「人間というのは必ず間違いを起こす」という前提でできているのだから再審の門を広げるべきであり、通常審で冤罪を生まないために証拠を開示し手続を透明化した上で、検察の主張や証拠に批判的検討を加え、被告人の言い分に耳を傾け、少しでも疑問があれば事実調べをし、最高裁も法律審であっても事実認定への間違いが冤罪を生むものであれば正すべきだとの木谷先生の論はどこまでも素朴な正義感に沿うものだ。2020/12/28

忽那惟次郎8世

12
ビデオニュースドットコムで木谷の名前を知った。 明日 袴田事件の再審判決が静岡地裁で言い渡されるが その前々日に読了したのは感慨深い。戦後の刑事訴訟法が職権主義から新憲法のもと当事者主義に変容する中で ちょうどその時期に裁判官としてその様々な摩擦、ギャップにぶち当たって来て戦って来た人だなというのが感想。 大阪高裁からなぜ 浦和地裁に行ったのか?それもわからない 結果として大阪高裁と浦和地裁時代 ちょうど40代後半から50代 一番脂が乗っている時期に 多くの無罪判決を作った というのが実績だったと思う。 2024/09/25

大先生

9
昨年亡くなられた元裁判官・元大学教授・弁護士の木谷先生のオーラルヒストリー。裁判官が無罪判決を書くというのは大変なことなのに、30件以上の無罪判決を書いて確定させた方です。 絶対に冤罪は許さない。被告人の弁解に真摯に耳を傾ける。検察の主張を鵜呑みにしない。そんな刑事裁判を実践された方です。裁判官を退官後は裁判所・検察を厳しく批判することが多く、弁護士からの評価が高い。周防監督の映画作成に関わったり、ドラマのモデルになったこともあります。心より御冥福をお祈りいたします。2025/03/05

ichigomonogatari

8
起訴されたら99%有罪と言われる日本の刑事裁判で30件もの無罪判決を出した異色の裁判官木谷明氏。彼へのロングインタビューを通じて、日本の検察や裁判制度の問題を浮かび上がらせている。「疑わしきは被告人の利益に」を信条としてに冤罪を防ごうと真摯に事件に向き合ってきた木谷氏の姿に感銘を受けた。2020/05/31

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