出版社内容情報
視覚障害をものともせず九度目の挑戦で夢をつかんだ男,竹下義樹.読む人の心を揺さぶる痛快ノンフィクション!
内容説明
日本で初めて誕生した全盲の弁護士、竹下義樹。「点字による司法試験は実施不可能」とされていた堅く重い扉を自らこじ開け、竹下は九回目の受験で、ついに夢見ていた弁護士となる第一歩を手に入れた。「泣き寝入りはさせへんで!」―最も切実に助けを求めている人の側に立って闘うために、以来、東奔西走の日々を送っている。定評あるノンフィクション作家が活写する「武闘派弁護士」の劇的人生、現在進行形の挑戦記!
目次
第1章 全盲はハンディキャップか?
第2章 失明の中で抱いた弁護士への夢
第3章 盲人にも弁護士への道を
第4章 司法試験の点字受験の実現を目指す
第5章 九回にわたった司法試験への挑戦
第6章 全盲の司法修習生
第7章 弁護士バッジを外した日
第8章 泣き寝入りはさせへんで
第9章 山口組との闘い
平成後期、令和の竹下義樹―「岩波現代文庫版あとがき」に代えて
著者等紹介
小林照幸[コバヤシテルユキ]
1968年、長野県生まれ。ノンフィクション作家。信州大学経済学部卒。明治薬科大学在学中の1992年、ハブの血清造りに心血を注いだ医学者を描いた『毒蛇』で第一回開高健賞奨励賞受賞。1999年、トキの保護に取り組んだ在野の人々を描いた『朱鷺の遺言』で第三〇回大宅壮一ノンフィクション賞を同賞史上最年少で受賞(当時)。明治薬科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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