岩波現代文庫
日本の農山村をどう再生するか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 330p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006032654
  • NDC分類 611.9
  • Cコード C0133

内容説明

全国の農山村(中山間地域)が蘇るために有効なプログラムが、いま切実に求められている。本書は北海道下川町、島根県海士町など、各地の先進的な最新事例を紹介し、内発的な地域づくりに向けて有益な視座を提供する。再生可能エネルギーの重視、都市の若者との連携など、自治体職員や地域に関わる全ての読者にとって興味深い事例が盛り込まれた一冊。

目次

第1章 農山村の現代的状況
第2章 戦後における農林業・農山村政策
第3章 内発的発展論の見地で日本の農山村をどうとらえるか
第4章 農山村の新しい発展プログラムの現段階―内発的発展論の有効性と課題
第5章 農山村と都市との新しい連携を構築するために
第6章 日本の農山村再生への展望

著者等紹介

保母武彦[ホボタケヒコ]
1942年生まれ。島根大学名誉教授。専攻=財政学・地方財政論・地域経済論。名古屋大学経済学部卒業。大阪市立大学大学院経営学研究科博士課程修了。島根大学教授、副学長を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちぃ

19
できることなら、自然を身近に感じながら暮らしたい。でも、自分の楽しみだったり、子供ができたらやりたいこと、学びたいことを思いきりやらせてあげたいと考えると、やっぱり都市で稼いだ方が現実的と思ってしまう。コロナをきっかけにリモート浸透するかなと思ったけど、その動きも限定的だし。地方の過疎化は止まらないだろうなぁと思う。海士町のように地元の教育機関の魅力を高めるのは有効。有名大の地方キャンパスとかができて2年だけでも学生がそこに住まうようになると結構変わるのでは?と思ったけど大学的に賭けになるのかな。2021/04/03

壱萬参仟縁

14
奮発して書店で購入。初出1996年は単行本であった。本書は加筆修正されている箇所あり。内発的発展の原則は既に理解しているので、補助金の意味がますます問われるところか。ECからEUになって、所得補償の問題は、直接支払制度が13年ぐらい経過しているのが実態。今後、想定される農山村の未来は、「平たく言えば、町村部では人口が半減し、中山間地域では約四割の村落が無人化するか超低密空間になり、生産年齢層は今の二倍の高齢者を担うことになる」(313頁)という厳しさ。外来型開発への対抗疑念としての内発的発展の挑戦は続く。2013/10/22

さきん

12
まだ若い私が中山間部に住むならば、寝床と台所、便所のある家、ネットと電気、水道、ガスが通っていて近場に年間300万円稼げる職場が欲しい。家族を持って二人の子を養うならば、倍の年収が必要であろう。そう考えると電気はバイオマス及び小型水力、太陽光発電で確保し、水道は山から小型浄水場経由で引き、林業、農業、狩猟で食い扶持を稼ぐ他、何か産業があれば補助金は少なくてもやっていけるかもしれない。やはり、交通には金がかかる。2015/08/26

sneeze

2
中山間地域の過疎化の問題はとても深刻。人が減ることが生活するための共同体を弱体化させ、快適さを奪う。そしてさらに人口流出や高齢化にも拍車がかかる。生活の快適さが向上するに従って、誰もがさらに快適な生活を求める、っていう自然な流れは止められないがゆえに、この問題は根深い。2014/02/26

m

0
ゼミ本2014/06/30

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