岩波現代文庫<br> 心で知る、韓国

岩波現代文庫
心で知る、韓国

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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006032371
  • NDC分類 302.21
  • Cコード C0195

出版社内容情報

韓国人は、日本人とどう違うのか。その行動と意識にはどのような特質があるのか。本書は韓国の哲学と文化に通じた気鋭の著者が、愛・身体・宗教・人間関係・美意識など12のキーワードを通じて、お隣の国の謎を徹底的に読み解く。韓流ドラマや食文化など、親しみやすい実例の中から、日本と「似て非なる国」の基層が明らかにされる。

内容説明

韓国人は、日本人とどう違うのか。その行動と意識にはどのような特質があるのか。本書は韓国の文化、社会、思想、哲学に通じた気鋭の研究者が、愛・身体・宗教・人間関係・美意識・時間・空間・他者など計一二のキーワードを分析し、お隣の国の謎を徹底的に読み解く。韓国人に関して、「なぜ?どうして?」と湧いてくる疑問に対して、極めて有益なヒントが満載されている。

目次

韓国人の心―「韓国人の心」とは?
韓国人の身体―身体への強烈な関心
韓国人の愛―共同体を愛する韓国の俳優
韓国人の美―美しいこと
韓国人の文化―韓国文化の発見
韓国人の人間関係―「言葉の世界」と「無言の世界」のビビンバ
韓国人の社会―「なぜ?」「なぜ?」の韓国社会
韓国人の言葉―韓国語は簡単?難しい?
韓国人の宗教―宗教的な韓国人
韓国人の空間―二つの空間
韓国人の時間―プレモダンとモダンとポストモダンのビビンバ
韓国人の他者―他者への懐疑と期待
聖ソウル

著者等紹介

小倉紀蔵[オグラキゾウ]
1959年東京都生まれ。東京大学ドイツ文学科卒業後、電通に勤務し、88年退社。ソウル大学大学院哲学科に留学し、儒教を主とした韓国の思想を研究する。博士課程単位取得。その後、東海大学を経て、京都大学総合人間学部および大学院人間・環境学研究科准教授。専門は韓国思想・韓国文化社会論。この間、NHK教育テレビ・ラジオ「アンニョンハシムニカハングル講座」講師も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

lily

135
韓国の恨は未来志向的で情で水平化し、癒す。韓国人の二重性、私も公も同心円のサラン(愛)、普遍的な美意識、言葉の説明の世界と無言のわかりあいの世界のビビンバ、貴顕としての両班の重要性、韓国語の世界化、復活したシャーマニズム、プレモダンとモダンとポストモダンの融合的世界観、善悪の価値付け歴史観による文明、情報化という国家戦略、ウリ(私達)という高頻出単語は内部の同一化欲求と外部に対する強い猜疑..韓国ドラマが面白い理由をも包括する。本書で韓国ドラマあるあるネタの謎解きにかなり役立ったし、益々面白く観られる。2020/02/01

nnpusnsn1945

51
韓国には、儒教(朱子学)の風潮が残っているようだ。男性が雄々しくも優しい振る舞いを見せるのもそうらしい。もっとも、近年はジェンダー平等の観点から変わりつつあると書いてある。元は2005年(12年に文庫化)に書いてあるが、今見ても差し支えない。韓国の歴史に単純化の傾向があるのは中国由来らしい。嫌韓本は韓国における社会問題についての記述は的を射ているらしい。著者は韓国の自文化中心主義には辟易しているようだ。もっとも、日本の国粋主義や差別にもちゃんと反対しているので安心できる。2021/09/15

James Hayashi

29
外見、文化、文法とかなり似たものを持つ日本と韓国。しかしお互いに全く受け入れられない部分を持つことは呉善花女史の本で理解済み。本作は嫌韓でも好韓でもなく中道で物事を見られている。/ドイツが戦争を始め分断され、なぜ日本が戦争を始め分団されず朝鮮が分断されなければならなかったのか。また日本はそれを利用し大発展した。韓国の人は大変不満という事に共鳴。/日本で少ないクリスチャンの多さ(国民の4分の1余りで仏教徒より多い)に驚く。それを著者は「理と気」で説明(理屈の理と気持ちの気)。マジメに韓国を知る上で入門的な書2018/04/27

ntahima

26
私の初・小倉紀蔵と言えば語学入門書の体を偽装した『韓国語はじめの一歩』。これはガイドブックとして書かれた高野秀行の『巨流アマゾンを遡れ』と共に、出版サイドの意図を完全に無視した迷作且つ名作と言えよう。のっけから話が横道に逸れてしまったが、氏の著作は悲しいまでに詩的なものと、くどいほど理屈っぽいものに二分される。そんな中で本作は詩的かつ論理的という氏の持ち味が程良く溶けあった韓国評論集だと思う。但、盲目的に信じてはいけない。この本の持ち味は、その切り口であり、読者は読者なりの韓国論を模索しなければならない。2012/08/08

まゆみり

2
日本統治以前の韓国が儒教だけの遅れた国ではなかったことを知り、李朝時代の韓国についてもっと知りたくなった。2012/03/12

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