出版社内容情報
特異なキリスト者にして大ベストセラー『死線を越えて』の著者として知られる賀川豊彦(一八八八―一九六〇)は、献身的な社会活動家として労働運動、農民運動、生協運動、平和運動の先駆者でもあった。きわめて多面におよぶが今や忘れられつつある彼の思想と行動を狭い枠から解放し、近代思想史上に位置付けた画期的評伝。(解説=小林正弥)
内容説明
特異なキリスト者にして大ベストセラー『死線を越えて』の著者として知られる賀川豊彦(一八八八‐一九六〇)は、献身的な社会活動家として労働運動、農民運動、生協運動、平和運動の先駆者でもあった。きわめて多面におよぶが今や忘れられつつある彼の思想と行動を、狭い枠から解放し近代思想史上に位置付けた画期的評伝。
目次
1 貧民の人格喪失とその回復
2 労働者の抑圧とその解放
3 労働運動の展開とその分極化
4 下層農民の窮迫とその解放
5 日本社会の退廃と神の国運動
解説 愛の実践者・賀川豊彦の思想的意義―コミュニタリアニズム的観点から(小林正弥)
著者等紹介
隅谷三喜男[スミヤミキオ]
1916‐2003年。東京大学経済学部卒業。専攻労働経済学。旧満洲の昭和製鋼所(のちの満州製鉄)社員を経て、敗戦後は東京大学教授、信州大学教授、東京女子大学学長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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