出版社内容情報
1986年4月26日,旧ソ連のチェルノブイリ原子力発電所で大惨事が発生.その六日後に骨髄移植の世界的権威であるゲイル博士は現地を訪れ,放射能を浴びた人々を治療する.事故現場への旅,患者のあいつぐ死,ゴルバチョフやシュルツとの会談.懸命な医療活動の体験に旧ソ連社会の観察を踏まえ,「核」の恐怖を描きだした迫真のルポ.
内容説明
骨髄移植の世界的権威であるゲイル博士は、チェルノブイリ原発事故が発生した一九八六年、事故直後にモスクワを訪ねた。放射能を浴びた人々を治療しなければならないという使命感が彼を衝き動かしたのだった。本書は事故現場の様子、患者の相次ぐ死、ゴルバチョフとの会談など、ゲイル博士の懸命な医療活動と核の恐怖を描きだした迫真のルポである。
目次
第1部 背景(チェルノブイリの犠牲者たち;原子力発電とはなにか;チェルノブイリ原発事故)
第2部 チェルノブイリの回想(モスクワへの旅立ち;モスクワ第六病院;治療の日々;患者の死;ゴルバチョフ書記長との会見)
第3部 続くモスクワへの旅(シュルツ国務長官との会見;チェルノブイリへ;医者として何ができたのか;再びチェルノブイリへ;チェルノブイリから学んだこと)
第4部 最後の警告(原子力発電への提言;核の時代に生きる)
著者等紹介
ゲイル,R.P.[ゲイル,R.P.][Gale,Robert Peter]
1945年生まれ。元カリフォルニア大学医学部教授。骨髄移植と白血病治療の世界的権威。チェルノブイリ原発事故の直後から現地で治療にあたる
ハウザー,T.[ハウザー,T.][Hauser,Thomas]
1946年生まれ。作家・コラムニスト
吉本晋一郎[ヨシモトシンイチロウ]
1927年生まれ。元英文朝日編集局長。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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