岩波現代文庫
人を不幸にしない医療―患者・家族・医療者

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006032272
  • NDC分類 490.4
  • Cコード C0136

出版社内容情報

認知症のお年寄りを「安全のため」縛る,若く意欲的な医師が過労により亡くなってしまう現実……,医療を取り巻く過酷な状況を改善する試みが沖縄で始まっている.「縛らない」ための試行錯誤,全国初の公務員医師労組結成,白衣を着ないでの診療,患者が理解できるカルテ.

内容説明

認知症のお年寄りを「安全のため縛る」ということ、若く意欲的な医師が過労により亡くなってしまう現実…。医療を取り巻く過酷な状況を改善する試みが沖縄で始まった。「縛らない」ための試行錯誤、全国初の公務員医師労組の結成、白衣を着ないでの診療、患者が理解できるカルテの作成。沖縄での多様な実践を生きいきと描く、ヒューマンドキュメント。

目次

第1部 「抑制」ゼロへ(あるひとことがきっかけに;試行錯誤の日々)
第2部 医師はどのような働き方をしているのか(医師に何が起きたのか;立ち上がる医師たち)
第3部 患者に添って(白衣を着ないわけ;施設長のチャレンジ;患者がわかるカルテ)
「人を不幸にしない医療」―その後

著者等紹介

山城紀子[ヤマシロノリコ]
沖縄県那覇市生まれ。1974年沖縄タイムス入社。学芸部、社会部の記者を経て、学芸部長、編集委員、論説委員を歴任。2004年退社。現在はフリーのジャーナリスト。医療、介護、ジェンダーをテーマに取材。98年連載「共生社会を拓く」で新聞労連大賞優秀賞、02年連載「医の今」(その後本書に)でファルマシア医学記事特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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zoe

21
抑制とは何か。お医者さんだって、人間。休みも必要。あえて白衣を着ない(権威を脱ぐ)。治療しながら慣らしで働ける仕組み。カルテを患者に渡す。著者も述べているように医療過誤を積極的には公開しないというようなイメージがあると、いつもカルテを患者に渡すという行為が不思議に思えてならない。裁判やミステリーの偏見かもしれないですが。でもカルテを渡すということは、分かり易く、優しい医療の単なる一部なのだ。2017/08/04

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